喉が痛くて病院に行ったら、思いがけないことを言われました。
不眠症によって自律神経失調症になり、
喉の痛みを引き起こしている、ということがあるらしいのです。
そんなこと、まったく思いつきもしませんでした。
寝不足によって、自律神経が乱れると様々な体の不調が現れると。
ここでは、管理人自身の体験から、自律神経失調症と睡眠障害の関係をまとめてみようと思います。
この記事でお伝えしたいこと
喉痛と咳の症状で受診したときの話
ある日、「これは風邪かな?」と思う症状が出ました。
3日ほど続いても、治る気配もなく、ますますひどくなるばかり。
今回の症状で、一番ひどかったのが喉の痛みでした。
何もしていなくてもジリジリと喉が痛く、ものを飲み込みにくいんです。
しかも、喉から下に掛けてガサガサと乾いた感触がします。
渇いた咳が出てしまうという状態。
その上なんとなく熱っぽい気もしてきました。
絶対風邪だ!と思いました。
こんな時は、いつも耳鼻科に行って喉の薬を塗ってもらい、
良く効くうがい薬をもらうのが一番。
そこで、かかりつけの耳鼻科に行きました。
耳鼻科にいくと先生は、喉の奥と鼻の中を診た後に
鼻からカメラを通して喉や鼻の奥を念入りに診てくれました。
そして、画面を見せながら、
「ほら、喉の炎症はまったくないですよ。
鼻の奥もキレイなもんです。何の問題もなし」と。
えっ?だって、現に喉が超痛いんですよ。
胸はガッサガサなんですよ。
何の問題もないなら何で??
不眠症による自律神経失調症との診断
すると先生は私に、日ごろの生活について質問を始めました。
最近、睡眠はどうでしょうか?と。
最近、寝つきは良いですか?
良いですよ。寝ようと思うとすぐ寝れます。
夜中に目が覚めることはありますか?
あ~。毎晩起きます。夜中の2時ごろとか、明け方とか。
2、3回起きるかも。
目が覚めたら、眠れなくなったりしませんか?
起きたら寝れないことがあります。時と場合に寄りますけどね。
気になることが頭に浮かぶと朝まで寝れないときもあったりして。
起きようと思った時間よりも、かなり早く目が覚めて困ることはありませんか?
あ、ありますあります。
朝6時に起きたいのに、4時ごろ目覚めるんですよ。
夏とか、裏の家のニワトリの声で起きちゃうんですよねー。
こんな問答を繰り返した後、先生が言った言葉が、
「あなたの場合は、睡眠障害の中の不眠症による自律神経失調症ですね。
中途覚醒、早期覚醒、という状態で、よく眠れていないことで自律神経がおかしくなっているんです。
その症状として、喉が痛い、咳っぽい、というのが出ています」と言われました。
え?睡眠障害?不眠症?
自律神経失調症ってなんぞや…。
まして、喉の痛みの原因がそれとは…。
全く予期していなかった答えがかえってきたのでとにかくびっくりでした。
漢方薬-加味帰脾湯を処方される
「この漢方薬は、不眠症の方におすすめのものです。
続けると、朝までよく眠れるようになる、とみなさんおっしゃいます。
まずはこれを飲んで、ぐっすり眠ってください。
喉が痛い症状も、治まっていくと思いますよ。」
ツムラの加味帰脾湯、という名前の漢方薬でした。
味は、甘苦いというか、ツーンとした香りもあり、いかにも漢方薬な感じです。
うがい薬や熱さまし的なものをもらって帰るつもりで病院に行ったというのに。
漢方薬を出されるとはまったくもって想定外ですよー。
なんだか狐につままれたような気持ちなんですけど^^;
睡眠不足と自律神経失調症の関係とは?
睡眠不足が自律神経失調症を引き起こす、とはどういう意味なんだろうと。
あまりにも知識がなかったので、不眠症の本をあれこれ買って読んでみました。
自律神経って何?
自律神経とは何か。
昔習ったような気がするけど、普段気にしたことがないのであいまいで。
自律神経は、全身に張り巡らされた神経で、生きて行くうえで大切な働きをしているもの。。
例えば、呼吸をすること、心臓を動かすこと、
体温の調節や血圧、血流の動き、内臓の働き、代謝を制御するなど。
とにかく、ありとあらゆる生命活動をコントロールしているのが自律神経なのです。
毎日、意識しなくても生きて行けるのは自律神経のおかげと言えるんですね。
自律神経の種類
自律神経には交感神経と副交感神経という2つの種類があって
この二つがちょうどよく活動することで健康的で調子の良い日々が送れます。
- 交感神経…「緊張モード」にする神経
- 副交感神経…「リラックスモード」にする神経
仕事をしているとき、緊張状態のとき、ストレスを感じたときなどに高まる神経です。
活発に活動するために心拍数や血圧を上昇させて、
呼吸のスピードを速め、血管を収縮します。
この間、胃腸の働きは、鈍化します。
活動する、ということに重点を置きたいときに働くんですね。
帰宅後のくつろぎタイムになると、交感神経は静まって、
かわりに呼吸をゆったりさせる副交感神経の働きが目立ってきます。
このときは消化液や唾液の分泌が活発になって胃腸の働きも活発になります。
睡眠不足になると自律神経に影響する理由
興奮状態で眠ると、しっかり休めないために睡眠の質が低下します。
気持ちが高ぶったままだと眠れません。
これは、交感神経が休めない状態と言えます。
交感神経がしっかりと休息できずに疲れてしまうと、
体を活発に動かす機能のコントロールが弱まってしまうのだそうです。
その結果
- 翌朝も疲れがたまったまま
- 血行が滞って肩こりや頭痛に
- 胃腸の働きが悪くなる
- 火照りや冷えを感じるようになる
- 便秘や下痢に悩まされる
- イライラしたり悲しくなったり
という体や心のちょっとした不調が現れるのと。
私は、交感神経が働きすぎて、唾液の分泌が減ってしまい、
その結果、喉の奥を潤すことが出来ずに痛みが発生してしまった、ということのようです。
自律神経が乱れる原因
自律神経のバランスが乱れてしまう原因も調べてみました。
強いストレスを感じる
- 上司に叱られた
- 学校の成績がひどかった。
- 子育てに悩んでいる
- 旦那様とけんかしてしまった。
内容は人によりますが、ストレスを感じる場面はいろいろあります。
現代社会で生きて行くうえで、誰でも経験していることですよねぇ。
日常的にこういうストレスにさらされていますから。
私の場合は、娘たちや主人のことが心配であれこれ思い悩む癖があるし、心当たりありまくりです。
強いストレスを感じたとき、精神的な緊張状態を強いられた時に働くのは交感神経です。
精神的、肉体的なストレスを度々受けると、
交感神経が過剰に働いた状態が長く続きます。
それによって副交感神経との正しいバランスが保てなくなる、ということですね。
夜更かしなど不規則な生活
電気をつけることによって24時間いつでも明るい状態を作れるのが現代です。
残業で仕事が遅くなったり、寝る間も惜しんで勉強していたり。
夜遅くまでテレビを見ていたり、パソコンやスマートフォンでネットサーフィンをしたり。
知らず知らずのうちに昼と夜が反対になってしまう方もいますね。
また、朝食をしっかり食べない、栄養の偏りのある食生活など、とかく不規則になりがち。
このように、人間が本来取るべきリズムを大きく崩した生活を続けることも、自律神経を乱す元となります。
わ。。これも身に覚えあるある。
朝食は食べるし、栄養の偏りの心配はないけど、
夜遅くまでのパソコンとスマホ。毎日です。
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女性ホルモン(エストロゲン)の乱れ
女性は、卵巣からエストロゲンという女性ホルモンを分泌しています。
エストロゲンは卵巣や子宮の働きに欠かせないホルモンであり、自律神経を整えるためにも大切なものです。
ところが、加齢によって卵巣の機能に衰えが見え始めると、このエストロゲンがうまく分泌されなくなります。
脳が一生懸命エストロゲン分泌の指令を出しても、エストロゲンがしっかり出てこないという状態。
これが続くと自律神経も乱れてしまい、顔がほてったり、動き、息切れ、頭痛といった更年期障害につながっていきます。
アラフォーですから、体の面でも自律神経の乱れにつながる時期でもあるんですね。
自律神経失調症になるとどんな症状になるの?
強いストレスを感じたり、生活習慣が乱れたり、加齢によってホルモンバランスが変わったり。
そうして自律神経が乱れ始めると、その状態がさらに自律神経の乱れを悪化させます。
いつでも神経が興奮状態にあること。
これが、夜よく眠れない、夜中に目覚める、といった不眠症に結びついていたということです。
私の場合は、のどの痛みとして症状が出ましたが、自律神経失調症になると、
- 吐き気
- めまい
- 頭痛・肩こり
- 手足のしびれ
- 体のだるさ
- 動機・息切れ
- 不整脈
- 睡眠障害(不眠)
などの症状が出てきます。
人によって、現れる症状は様々ですが、
なんか最近調子が悪いなぁと思ったら、自律神経失調症によるものだった、ということがあり得るんだと思います。
そして、大元の原因は、寝不足が続くこと。
私自身、不眠症からくる自律神経失調症です、と診断された時、
一瞬、何を言われているかわからなかったんですよ。
でも、強いストレスを感じた覚えは?忙しすぎたりしませんか?
夜遅くまでパソコンをいじっていませんでしたか?
と例を挙げられると、
はい、そのとおりです、というしかなかったです(笑)。
最後に:睡眠を意識したら喉痛が引いた
耳鼻科で処方された漢方薬を1日3回、食前に飲む生活を10日ほど続けました。
これによって毎日ぐっすり眠れるようになった…というわけではありません。
でも、睡眠不足がのどの痛みの遠因になっていたということが分かったのは良かったです。
夜寝る前のスマホやパソコンは極力控える、
寝る前はゆったりとした気持ちで過ごす、というように睡眠を意識してみました。
そのうち、喉の痛みも治まって行きました。
睡眠というのは健康そのものに大きくかかわっているんですね。
これを、きっかけに、睡眠について考えるようになったのもよかったな。
だって、そうでなければ、いつまでたっても生活習慣を変えなかっただろうし。
眠れないということは、年齢的なものだろうなぁ。
ストレスも多少はあるしとあまり深く考えてなかったですから。
睡眠状態が良くないことで、体に不調が起こるんですよね。
肝に銘じておこう。
眠れてないときは、お化粧のノリも良くないですしね。
目の下にクマが出来たり疲れた顔になったりと、美容面でもいいことないですよね。
今回いろいろ調べたので、ときどき不眠症の改善についてもブログにまとめておくことにします♪
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