出産前、親戚の人から、学資保険に入った方がいいよ、と言われました。
「なるほど、赤ちゃんのうちに入っておくと月支払が楽なのね」
「大学進学させてあげたいし、入っておこう」
生まれたら入ろう、と心に決めていました。
長女が生まれた当時は、郵便局の学資保険が有名で、
他の選択肢があるとは知らず、疑いなく郵便局(いまでいう簡保)の学資保険に加入したんです。
今日は、学資保険の18歳満期を迎えて、実際に体験してみて、今だから思うことについてまとめておきます。
これからご出産のママ、お子さんが小さいママの参考になったらうれしいです。
この記事でお伝えしたいこと
1人目の学資保険は郵便局(かんぽ)に。満期設定に失敗したー!
1人目が生まれたころは知識も情報も少なく、学資保険と言えば郵便局、と思いこんでいたので、迷わず郵便局に。
医療保険として使う部分はほとんどなしで、貯蓄の意味合いを高くしました。
加入したのが2月で、18歳の2月に満期を迎えるように契約。
満期金のほかに、中学入学、高校入学時に一時金(祝い金)が受け取れる、という内容です。
が・・・満期の設定が完全に失敗でした。
受験は2月に行う、というイメージがあったから2月満期でいい、と思っていたのですが、これは大間違い。
例えば、推薦入試やらAO入試やら、普通よりも前倒しで合格が決まる場合、
早ければ9月ごろには初回の支払い(入学金等)が来ちゃうのです。
また、普通に一般受験するときでも、1月の段階で受験料やら何やらが必要になります。
2月は、満期の設定月としては「遅すぎた!!!」。
うちは10月の段階で決まっていたので、夏のボーナスが吹っ飛びましたorz。
入学費用として使うつもりだったので、
欲しい時に、使えないのはすごく困ったのです。
まあ、満期を迎えて受け取ったものを、来年度の学費に使えたのがすくいでした。
郵便局の学資保険の満期の時期の設定は、注意が必要です。
満期の設定は、遅くとも9月くらいにした方が良いです。
9月までに18歳を迎えられないなら、17歳満期にする、と言う方法が良いでしょう。
余談ですが、郵便局の学資保険は、途中解約をしないで満期を迎えると、契約者配当金がもらえます。
18年払っても全体の0.3%でしたので、ここは期待しない方がいいですよ。
いま思えば、郵便局の学資保険は、月払いにすると払い込んだ金額とほぼ同等
もしくはちょっと少な目という保険だったんです。
年払いにしないと、得することはほとんどないんだということがわかりました。
我が家としては使わずに貯められた、というのが一番のメリット。
年払いを使ったことで、多少お得になったというのは良かったと思います。
2人目の学資保険はソニー生命に。祝い金がうれしい
2人目のときは、その当時「最もお得な学資保険」としてベビー雑誌で紹介されていたソニー生命を選びました。
いくつかのプランがある中で17歳満期を選択。
これは、次女が早生まれのため、18歳満期にすると受け取りが遅くなるから…という理由だった気がします。
ソニー生命は、払い込んだ金額に対して、受け取れる額にお得感があったんですよ。
払い戻し率は110%(2013年当時)。
例えば、100万円払ったなら、110万円戻ってくるということかな。
そして、年払いにしたことで、さらにお得感がアップ。
中学入学時、高校入学時に受け取れるお祝い金が結構まとまった額になりまして。
これが、すごく助かる!
制服やカバン、本などを買ってもまだ余りました。
学資保険は赤ちゃんの時に入り、まとめて払う方が楽
学資保険は長い時間かけて払っていった方が、年間に払う金額が安くなります。
例えば、100万円貯めるなら、10歳で入ると8年間しかないので単純計算で年間12万円、0歳なら18年あるから年間5万円ということ。
月々払いにするよりも<年払い<まとめ払い<全額全納 という順でお得です。
まとめ払いの割引があるんです。
郵便局の学資保険について調べるときに電卓をたたいていたら、
月払いにすると元本割れしてしまうことに気づきました。
とはいえ、全額前納は出来なかったので、さらに試算。
すると、毎年1回1年分を支払う形にしたら元本割れせずに済むことがわかりました。
具体的には、年払いで18歳満期にすると、払込保険料は受け取り保険料の97%くらいとなります。
100万円受け取る場合は、97万円払い込むので、3万円くらいお得ということ。
もし、まとまったお金が用意できるならば、全額全納、
もしくは、年払いにすると、払い込み<受け取り にできるので、検討してみると良いと思います。
追記:2018/05/20
このエピソードは長女の赤ちゃんの時の話です。(20年ほど前)
現在の簡保の学資保険は、はじめての簡保というものにリニューアルされて、
元本割れにならないみたい。
といっても、他の生命保険のものより払い戻し率は相変わらず低めです^^;
保険を選ぶときは、専門家に聞くべきだった
私が学資保険を選んだ時は、とにかく情報がなかったんです。
ベビー雑誌を見てみたり、親戚の人に言われたりというくらいで。
よくわからないままに契約したために、あとで困った、という面もあった気がします。
保険は大きな買い物でもあるし、もう少しよく考えてから決めていたら、違っていたかなって思います。
情報がなかなか得られないときこそ、専門家の意見を聞くべきだったなー。
今は、インターネットでも相談申し込みができるし、便利ですよね。
無理にすすめられたりってことはないと思うので、迷った時は相談してみるのが良いのでは?って思います。
学資保険は必要?不要?貯めたお金を使わない意思があれば…
長女の郵便局の学資保険の満期を迎えて、実際に受け取りました。
そこで、学資保険は必要か不要か?ということを考えてみました。
結果論ですが、私としては「学資保険、途中でやめずにおいてよかった」ということです。
学資保険のメリットは3つ。
- 解約しにくいから結果的に貯められること
- 契約者に万が一のことがあっても満期金が受け取れること
- 中学、高校入学時の祝い金が意外に助かること
お金を貯める、ということだけを考えたら、貯金すればいいでしょう。
でも、定期預金にしても、積立にしても、案外すぐに解約できちゃいますよね。
子どものために、と貯めておいたつもりでも、ついつい崩してしまいがち。
学資保険の場合は途中で解約するとめちゃくちゃ損しますし、解約するときあれこれ手続きが面倒だったりします。
途中、生活に追われて解約したくなったことは多々ありました。でも、なんとか持ちこたえられたのは、貯金と違ってサクッと降ろしにくかったのもあるかと…。
おかげで、満期を迎えるまで使うことなくまとまったお金が用意できたと思うんですよ。
貯金として貯めたお金を使わないという強い意志が持てそうにない人にとっては、「解約しにくいから結果的に貯められる」というメリットがありました。
また、万が一主人に何かあった時にも、満期金が受け取れる保証があるのが保険ならでは、だと思います。
大学入学前に、100万円の費用が掛かった
大学入試にかかる費用は実際、どのくらいかかるのでしょう?
我が家と友人のお子さんのお話を例にしてみますね。
大学入試は、試験を受けるだけでもお金が必要なんです。
実は受験の時に支払う受験料が、案外痛くって…。
1回の受験につきだいたい3万円。
併願3校すると、それだけで10万円飛ぶ計算です。
他にも、遠方なら宿泊費やら交通費やらで、驚くほどのお金が消えて行きます。
友人のお宅では受験料、交通費もろもろで、ただ大学を受けただけで20万円かかってしまった、と言ってました。
怖いのが、併願大学の入学金。例えば、A大学が本命だけど、滑り止めでB大学を受けていた場合。
A大学の合格発表前にB大学の入学金支払期限が来てしまう場合は、先に支払っておかなくてはなりません。
A大学に受かったら、B大学の入学金は捨てるお金になるということなんです。
さらにそこへ、初年度納付金(入学金と初年度授業料を合わせたもの)が追加されていきます。
初年度納付金はどのくらいかかる?ざっくりと。
入学金 | 初年度学費 | 設備費 | 合計 | |
---|---|---|---|---|
国公立大学 | 28万円 | 58万円 | – | 86万円 |
私立文系 | 24万円 | 75万円 | 15万円 | 114万円 |
私立理系 | 27万円 | 100万円 | 20万円 | 147万円 |
私立医療系 | 100万円 | 270万円 | 80万円 | 450万円 |
親元を離れるならば、マンションの契約(敷金礼金、4月の家賃、など)のお金も必要ですよね。
進学先や受験する大学数によって違いますが、入試を受け、大学に進学するまでで、少なくとも100万円近いお金が動くわけです。
子どもを大学に進学させるには、大学入試の時までに最低でも100万円はためておく必要があるということですね。
医学部、薬学部などを考えるなら400万円超。。(怖いw)
うちの娘は併願が少なかったのでそこは助かりましたが、美術系なので、私立理系と同等レベルでかかります。
(初年度納入金のうち、初年度学費は、全納ではなく前期後期に分ける大学もあります)
こう考えると、長い期間をかけて少しずつ学費を貯めておくことはとっても重要なことでした。
まとめ
今はネットがあるから、いろいろリサーチできて便利ですね^^
(おかげで、選択肢が増えすぎて迷う部分もあるけれど)。
貯蓄性の高い学資保険として人気なのは、明治安田生命のつみたて学資(払い戻し率120%)、ソニー生命の学資保険スクエア(払い戻し率110%)、アフラック夢見るこどもの学資保険(払い戻し率110%)、などが挙げられます。
保険によって、払い込みが10歳までで完了⇒18歳で受けとり、払い込み15歳で完了⇒22歳で受けとり、など、パターンは様々。
12歳、15歳の時に受け取れる、お祝い金は予想以上に助かりますよ。
大学に進学するならば、いずれにしても何らかの形で教育資金を貯めなきゃならないです。
それならば、学資保険の中でも払い戻し率の高いタイプのものを選んで、無理のない範囲で貯めていくのが良いと思います。