京都の秋の紅葉の美しさは格別です。
歴史ある神社やお寺の境内を赤や黄色に彩るその景色は、ため息が出るほど。
京都の中でも紅葉の名所は多々ありますが、とにかく混雑するんですよね。
どれだけ混んでいても一見の価値あり、一生に一度は見てみたい、人気の紅葉スポットを7カ所を厳選してまとめました。
少しでも混雑を回避する方法についてもご紹介します。
この記事でお伝えしたいこと
2017年 京都の紅葉時期の予想と見ごろの情報
はじめに、2017年の紅葉の時期の予想と見ごろについての情報をまとめておきます。
紅葉は、その年の気温や場所の標高によって、色づき始める時期や最盛期が変わってきます。
2017年の色づき始めは、例年より少し早め。
10月30日前後で、紅葉が始まっているようです。
例年、京都の紅葉の色づきが始まるのは11月上旬。
見ごろは11月下旬。
この時期は、どの紅葉スポットもとにかく混みます。
12月に入って、混雑が多少落ち着いた頃に散紅葉を楽しむというのも一つの方法です。
京都の紅葉の名所 大人気スポットとアクセスの方法
秋の京都の混雑ぶりは、筆舌に尽くしがたいです^^;
バスはすしづめ、目的地にたどり着くのも一苦労…なんてことも。
それでも、たくさんの人が訪れるのは、京都の紅葉の美しさの魅力がすごいから、でしょう。
混雑してでもとにかく行ってみたい、紅葉の名所です。
東福寺(慧日山東福寺) 洗玉澗の眺めがすばらしい
京都の紅葉の名所として最も有名な場所の一つは東福寺です。
京都の中でも最大の伽藍を持つお寺として作られました。
東福寺駅から向かう途中の臥雲橋からの眺め、東福寺の境内にある通天閣からの眺めは、まさに紅葉の海。
2000本もの紅葉は息をのむほどに美しいです。
洗玉澗と呼ばれる谷に降りて上を見上げても、見事なまでの真っ赤に色づいたカエデの木が楽しめます。
例年、11月1日からの約1カ月間を看楓特別公開とし、通常より30分早い8時半から拝観できるようになります。
東福寺本坊庭園の公開もあります。
2017年10月30日ごろ、色づき始めています。
見ごろは、11月中旬~下旬。
京都の中でも時期が遅い紅葉の場所としても知られ、
京都で一番最後の紅葉を楽しめる場所でもあります。
この時期は、とても多くの人が紅葉を見に訪れるので、大混雑。
臥雲橋、通天閣の上からは写真撮影ができません。
そんな時こそ、洗玉澗に降りて楓の赤と苔の緑のコントラストを楽しみたいですね。
- 住所
- 拝観時間
- 東福寺のアクセス(JR京都駅より)
京都府京都市伏見区深草本寺山町1−4
11月~12月初めまで、8:30~~16:30(16:00受付終了)
〇電車 JR奈良線(9番乗り場) 「東福寺駅」下車 徒歩10分
京都駅からは2分で東福寺駅です。
清水寺方面からは、京阪本線を利用して「東福寺駅」駅で降りると良いです。
清水寺(音羽山清水寺)
清水寺本殿の舞台から子安塔の方向へ目を向ければ、錦雲峡と呼ばれている谷一面の紅葉が見られます。
真っ赤に色づいたその景色は圧巻です。
反対に子安塔の方から本殿を見れば、紅葉の海の中に清水の舞台が浮かび上がり、こちらも見事な眺め。
例年ライトアップが行われて多くの人が訪れます。
11月18日から12月3日は、塔頭の成就院の庭園(有料600円)も公開されるのでこちらもぜひ訪れたいところ。
京都の中でも多くの人が訪れる人気スポットであり、特に紅葉期間中は参道が人で大渋滞します(^^;)
行くならば早朝がおすすめ。
- 住所
- 拝観時間
- 清水寺のJR京都駅からのアクセス方法
京都市東山区清水一丁目
6:00~18:00
〇夜間特別拝観 18:00 〜 21:00
11月18日~12月4日 18:00 〜 21:00
〇成就院庭園は11月18日~12月3日公開。
9:00~16:00
夜間公開 18:00~20:30
〇京都市バス 207系統 東福寺・九条車庫行き 「清水道」下車 徒歩10分
100系統 清水寺祇園・銀閣寺行き 「五条坂」下車 徒歩10分
(市バス乗り場、D1,D2)
〇電車 JR奈良線 奈良行 「東福寺」下車
⇒京阪本線準急 出町柳行「清水五条」下車 徒歩25分
JR「東福寺」駅と京阪本線「東福寺」駅は同じ駅です。
この時期は、バスがとても混み、満員で乗れないこともあります。
道路の混雑も多く、時間が読めません。
駅からは歩きますけれど、電車を使ってアクセスするほうが楽かもしれません。
北野天満宮 御土居のもみじ苑
2月の梅苑も有名な北野天満宮。
秋には史跡御土居のもみじ苑が公開されます。
御土居というのは、豊臣秀吉が築いた土塁のこと。
水防のために作ったものなのだとか。
そこに残された土塁の一部と、紙屋川に沿った自然林の紅葉が美しい景色を繰り広げます。
樹齢400年の三又の紅葉や、紅葉の海の間から見える北野天満宮の本殿(国宝)の眺めなど、見どころ満載です。
川沿いにある竹林ともみじの赤とのコントラストも絶妙で美しくて必見。
もみじ苑特別公開は、お茶菓子とあったかいお茶付きなので、身も心もほっこりします。
ライトアップも日没から21時まで行われ、昼も夜もその美しい景色を堪能できますよ。
(11月中旬~12月上旬)
- 住所
- 入苑時間
- 京都駅からのアクセス方法
京都市上京区馬喰町
10:00~17:00 ライトアップは日没~21時
大人300円 中高生250円 こども150円
〇京都市バス 50・101系統 立命館大学前行 「北野天満宮前」下車すぐ
(京都駅から30分)
〇電車 JR山陰本線(32番ホーム)京都駅から「太秦」駅
⇒嵐電北野線 北野白梅町行「撮影所前」駅に乗り換え
⇒「北野白梅町駅」下車 徒歩5分
嵐山(渡月橋を含む)
京都の右京区、嵐山も紅葉の名所として有名です。
春は桜が美しいのですが、秋になると山のそこかしこが真っ赤や黄色にかわり、美しいグラデーションを作ります。
見ごろは11月中旬~下旬です。
桂川のほとりにも楓の木があり、渡月橋、嵐山の方面を望むととてもきれいです。
船着き場のあたりも紅葉が色づいていて、11月下旬になっても見ごろが続きます。
- 住所
- JR京都駅からのアクセス
京都府京都市右京区嵯峨中ノ島町
〇市バス 28系統 「嵐山公園」下車 徒歩1分
(京都駅前D3乗り場より)
〇京都バス 73系統「中の島公園」下車
(京都駅前バスC6乗り場より)
〇電車 JR嵯峨野線(31・32・33乗り場)「嵯峨嵐山駅」下車 徒歩15分
金閣寺や、北野天満宮の方から訪れるなら、京福電鉄(嵐電)を使うと便利。
嵐電「嵐山駅」下車徒歩10分ほどで、渡月橋です。
二尊院
嵯峨野エリアの紅葉といえば二尊院。
紅葉の馬場と呼ばれる広い参道の両側から迫るような紅葉が美しすぎます。
参道を歩くと燃えるような赤色が迫り来て大迫力です。
境内にも多くのカエデがありどこを眺めても真っ赤。
見ごろは11月中旬~12月上旬。
晩秋には、その紅葉の葉が散り、地面を覆います。
ちりもみじを踏みしめながら歩くのもまた、素晴らしい体験なのです。
- 住所
- 拝観時間
- 京都駅からのアクセス方法
京都市右京区嵯峨二尊院門前長神町27
9:00~16:30
〇京都市営バス 28系統 嵐山・大覚寺行嵯峨釈迦堂前」下車徒歩約12分
(D3乗り場)バスを使うと京都駅から50分くらいかかります。
〇電車 JR嵯峨野線(31,32、33番)「嵯峨嵐山駅」徒歩約20分
電車を使うと京都駅から20分くらいで嵯峨野、嵐山エリアに到着です。
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高台寺(鷲峰山高台寺)
秀吉とねねの寺、として知られる高台寺。
ねねが秀吉の菩提を弔うために建てたお寺であり、静かで優しい雰囲気を感じられるところです。
高台寺の紅葉はお寺全体を包むような美しさがあります。
方丈前庭、臥龍池のほとりなど、見どころがたくさん。
夜にはライトアップも。
そして、プロジェクションマッピングも行われて幻想的な風景が繰り広げられます。
- 住所
- 拝観時間
- 京都駅から高台寺へのアクセス
京都府京都市東山区下河原町526
9:00~17:30
夜間特別公開は日没~22:00
〇市バス 100,106,206系統 「東山安井」下車 徒歩5分
〇電車 JR奈良線で「東福寺」駅下車
⇒京阪「東福寺」乗換⇒「祇園四条」駅下車 徒歩15分
永観堂(禅林寺)
真言密教のお寺と創建され、時代を経て浄土宗のお寺へとなったのが禅林寺永観堂です。
もみじの永観堂という名前を持つほどに、その紅葉の景色は京都でも指折り美しさ。
境内の紅葉はなんと3000本もあり、庭園や御影堂、多宝塔を囲み、美しく彩ります。
見ごろは11月中旬から下旬。
多宝塔から京都市内を眺めると、もみじ越しの京都を堪能できますよ。
夜にはライトアップも行われ、昼とはまた違った美しさです。
- 住所
- 拝観時間
- 永観堂への京都駅からの行き方
京都市左京区永観堂町48
9:00~17:00
〇市バス 5系統 「南禅寺・永観堂道」下車 徒歩3分
〇電車 京都駅から市営烏丸線で「烏丸御池」下車
⇒地下鉄東西線乗換⇒「蹴上」駅下車 徒歩15分
最後に
京都の紅葉の名所を7カ所紹介しました。
どこも、超有名な紅葉スポットであり、例年多くの人が訪れてとても混雑します。
アクセスをするには、バスを使うよりも電車の方が混雑が少ないように感じます。
いずれにしても、歩いてもみじスポットまで行くわけで、その道はたいへんな人出。
出来るだけ混雑を避けるならば、拝観時間の開始直後を狙うのが良いでしょう。
清水寺も、もし可能なら早朝に出かけてみると、ゆっくり見回れます。
秋の朝は寒いですから防寒対策をお忘れなく。
〇このページの京都の紅葉の写真は、京都の桜写真さんにいただきました。