祇園祭のお楽しみの一つ、宵山。前祭、後祭、の山鉾巡行の前3日間に行われるお祭りです。
コンコンチキチンのお囃子を聞きながら、お祭りムードたっぷりの京都を満喫できます。
夜店を巡ったり、粽を求めたり御朱印を集めたり。様々な楽しみ方がありますよ。
前祭では、歩行者天国が行われ、多くの人が訪れます。
ここでは、宵山の楽しみ方をまとめます。大混雑の場所もあらかじめチェックしておいてくださいね。
この記事でお伝えしたいこと
2018年の祇園祭宵山の日程と歩行者天国の場所と時間
2018年の前祭宵山は、7月14日(土)~16日(月)の3日間。
歩行者天国は、7月15日(日)、16日(月)の18時から。
場所は四条通・烏丸通を中心としたエリアです。
週末に当たっているうえに16日が海の日で祝日。
前祭の宵山の歩行者天国は昨年同様の混雑が予想されます。
大混雑時の烏丸通りは、自分の意思で止まるのも難しいほどです。
21時以降は多少空いてくるかと思いますが、混んでいる覚悟で行きましょう。
後祭宵山は、2017年7月21日(土)~23日(月)の3日間。
後祭では歩行者天国が行われないので、前祭の宵山よりは混雑しないでしょう。
とはいえ、こちらも週末であり、例年よりは混んでいます。
祇園祭の厄除けの粽(ちまき)を買う
祇園祭には、厄除けの粽(ちまき)を飾るという独特の風習があります。
粽は、クマザサで包んだ藁をイグサでぐるぐると巻き、10本束ねたものです。
毎年、6月下旬から7月上旬にかけて各会所にて作られます。
各山鉾町の婦人会や年配の方々による手作りです。
各山鉾町の会所、八坂神社で販売されています。
粽を売るのは子供たちの役目。
浴衣姿で粽売りの唄を歌っている声も、祇園祭の風景の一つです。
山鉾には、故事にちなんだそれぞれのご利益があります。
希望に合わせたご利益の山鉾会所を訪れて、粽を求めてはいかが?
前祭の山鉾の御利益
長刀鉾(なぎなたほこ)⇒疫病除け
函谷鉾(かんこほこ)⇒疫病除け
鶏鉾(にわとりほこ)⇒疫病除け
菊水鉾(きくすいほこ)⇒不老長寿、商売繁盛
月鉾(つきほこ)⇒疫病除け
放下鉾(ほうかほこ)⇒疫病除け
船鉾(ふなほこ)⇒安産
岩戸山(いわとやま)⇒疫病除け
保昌山(ほうしょうやま)⇒縁結び、盗難除け
孟宗山(もうそうやま)⇒親孝行
占出山(うらでやま)⇒安産
山伏山(やまぶしやま)⇒厄除け、無病息災、学業成就
霰天神山(あられてんじんやま)⇒火よけ、雷よけ
郭巨山(かっきょやま)⇒金運招福
白牙山(はくがやま)⇒疫病除け
芦刈山(あしかりやま)⇒夫婦和合
油天神山(油天神山)⇒学業成就
木賊山(とくさやま)⇒迷子よけ
蟷螂山(とうろうやま)⇒疫病除け
白楽天山(はくらくてんやま)⇒学業成就
綾傘鉾(あやがさほこ)⇒疫病除け
太子山(たいしやま)⇒知恵、疫病除け
四条傘鉾(しじょうかさほこ)⇒厄除け、招福
後祭の山鉾の御利益
大船鉾(おおふなほこ)⇒安産
北観音山(きたかんのんやま)⇒疫病除け
南観音山(みなみかんのんやま)⇒疫病除け
鯉山(こいやま)⇒出世開運
浄妙山(じょうみょうやま)⇒勝守
黒主山(くろぬしやま)⇒盗難除け、疫病除け
役行者山(えんのぎょうじゃやま)⇒疫病除け、交通安全
鈴鹿山(すずかやま)⇒雷除け、安産
八幡山(はちまんやま)⇒夜泣き封じ
橋弁慶山(はしべんけいやま)⇒疫病除け
購入した粽は、家の玄関に飾り、
1年間の厄除け・災難除けのお守りにします。
購入した粽は1年たったら、購入した山鉾の返納箱に返します。
遠方に住んでいて、次の年に持って行けない場合は、
近くの神社のお守りの返納場所へ持って行きましょう。
普通のお守りや、お札と同じように考えればいいのです。
山鉾の御朱印集めを楽しむ
祇園祭では、各山鉾帳毎の御朱印があります。
宵山の期間中だけの限定御朱印です。


前祭23基、後祭10基、それぞれにあるので、
御朱印帳を手に集めて回ると楽しいですよ。
御朱印帳は、山鉾オリジナルのものを求めてもよいですし、
東急ハンズや伊勢丹の文具売り場であらかじめ用意しておいてもOKです。
宵山の夜は、たくさんの人出になるため、御朱印集めに回るのもたいへんです。
集めるならば午前中から午後の早い時間に、行くのがおすすめです。
祇園祭のときしか食べられないグルメを味わう!
祇園祭のときだけしか味わえない、限定グルメも楽しみの一つです。
宵山のときに屋台で食べられるものから、7月限定でお店で食べるもの、
また、山鉾町オリジナルのものもあります。
※イラストはイメージです。
当ブログ管理人専属イラストレーターに描いてもらいました
〇膳處漢(ぜぜかん)ぽっちりの「しみだれぶたまん」
(7月13日~16日限定)
直径12センチの大きなぶたまんに、
甘辛のしょうゆベースのたれが塗ってあります。
中のぶたあんも、肉汁じゅわっ、です。
膳處漢(ぜぜかん)ぽっちりの店頭にある屋台でのみ販売。
〇トゥレ・ドゥーの「アイスパフェ」
(7月限定)
京都のフランス菓子屋さんトゥレドゥーでは、
祇園祭にちなんだアイスパフェが食べられます。
鉾に見立てた長いビスケットを刺した
かわいらしいパフェです。
味は3種類、抹茶、苺、モンブラン。
宵山限定というわけではなく、
7月1日から31日の間の期間限定です。
↑実際に食べてみました!
鉾の部分がサクサク、ちょうどよい甘さのパフェで
気温の高い時に食べたから、余計に美味しかったです。
〇三条若狭屋の「祇園ちご餅」
稚児が八坂神社へ社参し、その帰りに味噌だれを付けたお餅をふるまい、
その餅を食べると厄除け、招福になる、と評判になったという故事があります。
これにちなんで、三条若狭屋さんで「祇園ちご餅」を販売しています。
もっちりとして甘い求肥で、甘く炊いた白みそを包んだもの。
竹串に刺した3本セットです。
〇占出山(前祭)の「占出山吉兆あゆ」
京菓子の老舗、大極殿本舗(だいこくでんほんぽ)の
祇園限定のお菓子。
ふわっとしたどら焼きのような生地の中に
もっちり求肥が入っています。
〇黒主山(後祭)の食べられる粽
祇園祭の粽と言えば、厄除けという意味合いで食べられないのがふつう。
でも、他地域の人にとっては粽といったら食べるもの。
勘違いする人が多かったからか、
黒主山では、食べられる粽が販売があります。
後祭の宵山で、黒主山の会所に行って買ってみましょう。
〇柏屋光貞の「行者餅」
老舗の和菓子屋「柏屋光貞」さんにて、
1年に1回、7月16日だけ販売される「行者餅」。
16日に店舗まで買いに行きましょう。
以前は事前予約があったのですけど、2017年は当日のみでした。
京都府京都市東山区安井毘沙門町33−2
075-561-2263
最後に
祇園祭の宵山の楽しみ方についてご紹介しました。
2018年は、週末と重なることもあって観光客がたくさん訪れると思います。
↑管理人が訪れてたときのレポートも参考にどうぞ。
昼間の混雑具合、空いてる時間はいつ?という情報を書いています。
特に祇園のスイーツ、グルメ、食べたい♪