時折、金曜ロードショーで「耳をすませば」が放送されます。
これがとっても楽しみで。

私の中のジブリ作品ランキング、甘酸っぱい部門1位(ナニソレ)に君臨し続けている名作です。何度見てもいい。
天沢聖司くんと月島雫ちゃんの中学3年生ふたりの、蒼くて、あまい、恋物語のシーンにはいつもキューンとしてしまいます。年甲斐もなくw。

前回は、娘たち二人と一緒に見ました。声が高橋一生さんだったことは、ここ最近知りました。あんなに好きなのに、まったく一致してなかった。。って話はさておき。
映画を見ながら、うちの娘、特に長女の進路のときにだいぶ思い悩んだことを思い出しちゃったんですよ。

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お父さんの名言:人と違う生き方について

「バイオリン職人になりたい」というはっきりした夢を持って、それに向かってまい進している聖司くん。同じように、自分も自分の可能性を試してみたい。
そう思った雫ちゃんは、机にかじりついて物語を書き始めます。でも、そのおかげで夜も眠らず、日ごろの授業はボーっとしているし、テストの結果も散々。

とうとうお母さんが学校に呼び出され、お姉ちゃんとも大喧嘩になり…。
そこで、お父さんと、お母さんと雫ちゃんと3人で話し合うシーンで言う、このお父さんの言葉が毎回刺さるんです。

よし、しずく、自分の信じる通りやってごらん。
でもな、人と違う生き方はそれなりにしんどいぞ。
何が起きても誰のせいにも出来ないからね。

by 月島雫パパ

お父さん、かっこいい。

美術を学んで将来どうするの?

一般的には今の日本では、高校に行くのは普通のこと。主要5教科、と呼ばれる、国語、数学、社会、理科、英語がものすごく重要。それらを一生懸命勉強して、良い高校に行き、普通に(?)いい大学に行くのがふつう。
普通をいっぱい使っちゃったけど、それが、普通の親が考えることなんですよね。

でも、うちの長女はちょっと違ってました。まず、小学校5年生のころから、絵が学べる学校に行きたい、と言い続けていたんです。

正直言ってね。「え?絵?美術ってこと?」って。
初めは、かなり心配でした。不安でした。思うわけです。親だから。

「美術なんて高校で勉強して、美大行って、それであなた、まともな職につけるのかい?」と。(美術高校、美大に行ってる方ごめんなさい)

それでもどうしても、私は美術をやりたいんだと。言い続ける娘に対して、主人が言ったのが
「まあ、やりたい、ってことをやるのが一番いいんじゃないの。やって見なくちゃわからないし。」と。
「でも、簡単じゃないよ。いろんなこと言われると思うよ」というようなことでした。

で、結局、美術高校を選んで進学することに。
私自身も、最初はちょっと尻込みしてましたが、実際に学校に見学に行き、大学進学状況やら、その後の進路の話などを先生に聞いているうちに納得。

最初は、えーって思ったけど、娘が美術を学ぶことで我が家の世界もいろいろ広がったし、何より生き生きとして日々を過ごしている姿を見て、あきらめさせなくてよかったなーと思ったものです。


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美術大学なんて行ってろくな仕事につけないよ

でも、やっぱり世間一般の目は、相変わらずで。
ママ友に会えば、
「お姉ちゃん、美術科行ったんでしょ。就職どうするの?」と言われるし、

親戚に会えば
「美術なんて、趣味でいいじゃないの。それで食べて行けるほど甘くないでしょ。」って言われるしw

娘に面と向かって、
「美術大学なんて行ってどうするの?私の知り合いで美大行ったお子さんいるけど、いま、ろくな仕事してないよ。自称画家とか言ってるけど。」
なんて言い放った、よその学校の中学教師もいました。。(先生がそんなこと言うなんて、信じられない)

雫のお姉さんが言っていた、
「高校に行かないでどうするの」的な発言、そのものは凄く理解できるし、その通りだと思う。

だけど、そこで、あえて「雫に任せてみよう」と言える雫パパは、すごいですよやっぱり。。
我が家にあてはまったんですよ。まさに。すごくよくわかった。刺さったんです。

人と違う生き方は、しんどい。というほどに、うちはまだまだ、しんどいエピソードではないけれど、そういう目で見られることもある。
そして、実際に、今やっていることをどう生かして将来生きていくのかは、確かに不透明ではあり、不安が全くないわけじゃないですよ。

だけど、それって、どの進路を選んだって同じことよね。。とも思います。

だけど、やりたいことが明確なことは幸せだと思う

うちはたまたま美術だったけど、音楽を志す人もいるし、雫みたいに小説家を目指す人もいる。
やりたいことが見つからないよりは、何をやりたいかが明確なことはある意味幸せなのではないか、とも思うんです。

何をやりたいかを明確にして、これから進む高校を選ぶ中学生がどのくらいいるのかなー。

うちの地域の場合は、A高、B高、C高、とあって、そのあと商業高校、工業高校などがあって、とバーッと序列があり、成績順にあなたはココなら行けるわよ、ここは無理よ、と受ける前に決めていきます。
成績がいい子はA高に行く、というのが目標でも、そこに行って何をするのか?ということは、まだまだ棚上げだし、朧げなんですよね。

かくいう私も、そうで。何かやりたいこと、将来の夢がはっきりあったわけじゃなく、まあ将来どんな選択をしてもいいようにある程度進学率が良い普通科へ行こうかなーと。そんな風に考えていたもの。



親が出来ることは、応援することだけ。どんな結果が待っていても

ママ友の子の中には、音大に行った子がいて、やっぱり「将来どうすんだろ」とは、まわりには言われるし本人も思ってるかもしれないです。
でも、「だってしょうがないよねー、やりたいっていうんだもの。あとは親は、お金を稼ぐだけ」と言っていました。

そう。安全なレールを敷いてやるのも親の仕事だけど、結局は、子供がやりたいということがあるなら、もう、応援してあげるしかないわけです。
この先どんな結果が待っているとしても。やっぱり見守るしかないのかなって思う。

そしてお金を稼いで、やりたいことを経済面で後押しするしかないわけです。なんせ、人と違うことをするのは本人もしんどいし、お金もかかるので…。

雫のお父さんみたいに「まかせてみよう」って言える、あたたかさと心の広さを持ち合わせておきたいなと。

我が家に生まれてきてくれた子、だけど、人生は私のものではなく、子供のものだものねぇ…。

世の中はいろんな人の手で出来ている

余談的になるけど、美術高校に進学する前、高校見学に行っているときに先生がこんなことを言ってました。

美術科に進むというと必ず親御さんは、就職はどうなるんですか?とお聞きになりますね。確かにご心配はよくわかります。

でも、世の中のありとあらゆるものは必ず、デザイナーの手を通っているんですよ。
おかあさんが座っていらっしゃるその椅子も。コップ一つ、お皿ひとつ、鉛筆も、ペンも、パソコンも。すべてはデザイナーがいるんです。

世の中はいろんな人の手で出来ています。専門的に、美術を学び、世の中を作るお仕事はさまざまあるんですよ。

と。確かにそうだなーと思う。
世界は、いろんな人の手で出来ている。美術をやる人もいれば、音楽をやる人もいる。お医者さんになる人もいれば、工事現場で働く人もいるし。

ばねの職人さんになる人もいれば、大学の博士になる人もいる。獣医さんになる人もいれば、出版社で編集をする人もいる。

作家になる人、歌手になる人、ありとあらゆる人がいるから世の中面白いし。
だから、ちょっと普通じゃないことであっても、やって見なくちゃわからないよね、と言える親でありたいなと。

耳をすませば、を見ると毎回思うのでした。

あくまでも個人的な思い、ですけどね。いったいぜんたい何の話やら…。

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