雨 京都 高桐院
せっかく京都に旅行に行ったのに、雨が降ってしまった…。5月の終わりから6月にかけての梅雨の時期は特に、しとしとと降り続く雨に悩まされますね。
秋の長雨の時期にあたるとちょっとがっかり…。という気持ちに。

でも、雨だからこそ、風情があって楽しめるお寺や観光スポットがあるのが京都のよいところです。

新緑のシーズン、紅葉の時期、雨に濡れた京都を歩いてみては?
雨にぬれにくい寺院でじっくりと景色を堪能するのもおすすめです。

大徳寺高桐院~雨の京都の名所


雨の京都と言えばここ!といちばんに浮かんでくるのが大徳寺高桐院。
大徳寺の塔頭寺院であり、茶人としても知られる細川忠興によって1601年に建てられた、細川家の菩提寺です

表門をくぐると長い参道が見えます。自然の石を並べた石畳の参道で道の両側は青もみじ。
敷石が雨で輝いてとても美しいです。

南庭は一面の苔と青々とした楓の葉が美しく、雨にぬれると風情があります。
趣があるとか、風情を楽しむ、情緒があるといった言葉は、高桐院のためにあるのでは?と思ってしまうほど。

庭園には細川忠興と細川ガラシャ夫人が眠る墓石灯篭がひっそりとたたずんでいます。

室内から外を見ると窓が額縁の様になって庭園の景色を切り取ります。
眺めていると心が落ち着いてくるのです。
〇高桐院について
住所:京都市北区紫野大徳寺町73-1
拝観時間 9時~16時30分 大人400円
駐車場:あり(大徳寺有料駐車場)

〇アクセス方法
・京都駅から
市バス:205系統 西大路通 金閣寺・北大路バスターミナル行(B3のりば)「建勲神社前」徒歩3分
206系統 千本通,北大路バスターミナル方面(A3のりば) 「大徳寺前」下車 徒歩6分

きぬかけの道沿いにあり、金閣寺にも近いです。
同じバスの系統で行けるので、帰りに立ち寄っても良いでしょう。

金閣寺は屋根がほとんどないので、雨の日は不向きですけれど…。

龍安寺で石庭と鏡容池のスイレンを楽しむ

龍安寺
妙心寺の塔頭寺院である龍安寺。世界文化遺産にも登録されていて「石庭」で有名です。
門をくぐると砂利道の両側から、庭園の緑がせり出していて、まるで新緑のアーチのようです。

龍安寺の良いところは、その静けさ。
雨の日の石庭は、さらに静けさを増します。雨のしとしとという音がBGMとしてぴったり。

石庭は屋根のある建物の中から観覧できます。雨にぬれずにじっくり見られるんですよ。

大雨でなければ、傘をさして鏡容池(きょうようち)の周りを散策するのもおすすめ。雨粒が乗った緑色の葉がとてもきれい。
睡蓮の名所としても有名で5月から7月には睡蓮が満開になります。

〇龍安寺について
住所:京都市右京区龍安寺御陵下町13
拝観時間 8時~17時 12月からの3カ月間は8時30分~16時半
拝観料:高校生以上の大人 500円  小・中学生 300円
駐車場:あり(石庭を観覧する場合は、1時間無料になります)

〇アクセス方法
・京都駅から
JRバス:京都駅(烏丸口)3番乗り場 立命館大学経由 高雄・栂ノ尾行 「竜安寺前」下車 徒歩1分 
京都駅からの所要時間は30分。駅北側ではなく、烏丸口です。乗り場を間違えない様に…。

電車:嵯峨野線(30~33番乗り場)で、「太秦」下車⇒歩いて、京福電鉄北野線「撮影所前」に乗り、「龍安寺」駅下車徒歩7分
電車で行くと乗り換えはありますが、京都駅から30分強で着きます。

・嵐山方面から
京福電鉄北野線「竜安寺」下車 徒歩約7分


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等持院 足利家の菩提寺 書院では抹茶も

等持院 ツツジ
足利氏の菩提寺であり、石庭で有名な等持院。方丈庭園は、夢窓疎石作と言われていて、室町時代そのままの姿で残されています。
境内は自然が豊かで見どころがいっぱいです。

書院と方丈の間にある方丈庭園を建物の中から観られます。
西庭は、方丈、書院、茶室のどこからでも見ることができ
赤い敷物が敷かれた書院では、お抹茶やほうじ茶をいただくこともできます。

お茶を飲みながら静かにお庭を眺められるって、とても贅沢な時間です。

建物内は、廊下も渡り橋も屋根が付いていてぐるりと回れるので、雨の日に京都の風情を楽しみたい人におすすめ。
5月にはツツジも美しいですよ。

お庭に下りて散策することもできます。

(※写真は晴れているときのものです)

〇等持院について
住所:京都府京都市北区等持院北町63
拝観時間 9時~17時
拝観料:大人 500円  こども 300円
駐車場:あり

〇アクセス方法
・京都駅から
市バス:26番系統 (D3乗り場) 御室仁和寺・山越行 「等持院南町」下車 徒歩10分
京都駅からの所要時間は、40分くらい

電車:嵯峨野線(30~33番乗り場)で、「太秦」下車⇒歩いて、京福電鉄北野線「撮影所前」に乗り、「等持院」駅下車徒歩7分
この方法だと、30分くらいで着きます。

・嵐山方面から
京福電鉄北野線「等持院」下車 徒歩約7分

大覚寺 嵐山の喧騒から離れた静けさ…

雨の大覚寺

JR嵯峨嵐山駅から北へ歩いて20分~30分のところにある大覚寺。嵯峨天皇の離宮として建てられたもので「嵯峨御所」としても知られています。
日本最古の人工の池と言われている、大沢池の周りの桜並木でも有名。

雨の季節には、宸殿、御影堂、五大堂から石庭や勅使門を見ることができます。また、五大堂の観月台からは大沢池の全景を楽しめます。

大覚寺は自然の景色も素晴らしいのはもちろん、歴史ある建物そのものが魅力的。
廊下は全て鴬張りになっていて、歩くとキュキュと音がします。

いたるところに、日本画が描かれていて絵を楽しみたい方にもおすすめです。
全ての建物が屋根のある廊下でつながっているので、拝観中は雨の心配をしなくて良いです。

たくさんの観光客でにぎわう嵐山の近くですが、その喧噪からは離れて静かに過ごせます。

〇大覚寺について
住所:京都府京都市右京区嵯峨大沢町4
拝観時間 9時~17時
拝観料:大人 500円  小中高生 300円
駐車場:あり(自家用車30台)2時間500円

〇アクセス方法
・京都駅から
市バス:28系統 嵐山・大覚寺行 「大覚寺」下車 徒歩1分
京都駅からの所要時間は53分。

電車:嵯峨野線(30~33番乗り場)で、「嵯峨嵐山」駅下車。(京都駅から15分ほど)
駅北口から徒歩20分。歩くと結構距離があるので、人数が多ければタクシー利用がおすすめ。

歩けば、京都駅からトータル35分、タクシーを使えば20分くらいで着きます。
バスよりも早く着くので、わたしは電車利用派です(^^)



天龍寺 曹源池庭園が雨にぬれても素敵

雨の天龍寺
嵐電嵐山駅の目の前にある、天龍寺は世界遺産にも登録されている名刹として知られています。
庫裏に本堂参拝の受付があり、拝観料を納めて中に入ると、大きな達磨の絵が出迎えてくれます。

方丈のふすまには、迫力のある雲龍図が描かれていて、伽藍内部を歩いて回るのも楽しいです。
また大方丈の中から曹源池の方向を見ると嵐山を借景とした景色を楽しめます。

庭園の中には、四季折々の花が咲いていて和みます。雨が降っていても絵になる光景ですから、傘をさして歩いてみると良いですよ。

また、法堂の天井に描かれた「雲龍図」も見逃せません。土日、または春、秋の特別拝観の日のみ公開されています。

〇天龍寺について
住所:京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68
拝観時間 9時~17時
拝観料:曹源池庭園・百花苑 高校生以上 500円  小中学生 300円
大方丈・書院・多宝殿 300円
駐車場:あり(自家用車100台)1回 1,000円

〇アクセス方法
・京都駅から
市バス:28系統 嵐山・大覚寺行 「嵐山天龍寺前」下車 徒歩1分
京都駅からの所要時間は44分。

電車:嵯峨野線(30~33番乗り場)で、「嵯峨嵐山」駅下車。徒歩13分

他に、京福電鉄「嵐山」駅が最寄駅です。龍安寺、等持院を回ってから、天龍寺に行くならば、京福電鉄で。

二尊院 紅葉の名所は青もみじの名所でもある

二尊院
紅葉の名所として知られる二尊院。初夏から梅雨、夏の時期は青もみじの濃い緑色に覆われます。
雨が降ると、水滴に煙る新緑がより鮮やかに。

総門をくぐると紅葉の馬場と呼ばれる参道に通じていて、両脇から青々としたモミジや木々が迫ってきて、圧巻の風景です。
細かな砂利道なので、歩きやすい靴でお出かけするとよいですよ。

他にも勅使門、九頭龍弁天堂のまわりでも青もみじを楽しめます。

〇二尊院について
住所:京都府京都市右京区嵯峨二尊院門前長神町27
拝観時間 9時~16時30分
拝観料:中学生以上 500円  小学生以下無料
駐車場:あり(自家用車15台分)無料

〇アクセス方法
・京都駅から
市バス:D3乗り場 28系統 嵐山・大覚寺行 「嵯峨小学校前」下車 徒歩15分
京都駅からの所要時間は50分。

電車:嵯峨野線(30~33番乗り場)で、「嵯峨嵐山」駅下車。徒歩20分
歩くと結構距離あります。。タクシー利用か、バス利用がおすすめ。

または、天龍寺の北門から、竹の道を歩き、二尊院へ抜けるルートもあります。

東福寺 青もみじと川のせせらぎ、雨の音…

通天橋 臥雲橋
秋の紅葉の名所として京都屈指の美しさを誇る東福寺。
ここも、青もみじをはじめとした新緑も魅力的なお寺です。

通天橋から、臥雲橋の間は青もみじの海のよう。
通天橋は屋根があり、雨が降っていても鑑賞がしやすいのです。

さらに、通天橋から廻廊を上った先にある開山堂前にも石庭があり、雨にも映えます。
板敷の濡れ縁に座って眺められます。

国指定名勝の本坊庭園も、方丈のまわりをぐるりと囲む庭が楽しめます。
ここも、ずっと屋根伝いに庭を鑑賞できるので、雨の日でも安心です。

〇東福寺について
住所:京都府京都市東山区本町15丁目778
拝観時間 9時~16時00分
秋の紅葉の期間は、8時30分~16時00分
冬は、9時00分~15時30分
拝観料:中学生以上 500円  小学生以下無料
駐車場:あり

〇アクセス方法
・京都駅から
市バス:D2乗り場 208系統 東山七条,東寺南門前方面 「東福寺」下車 徒歩15分
京都駅からの所要時間バス16分+徒歩15分で、30分ほど。

電車:JR奈良線(乗り場10番線)「東福寺」下車(京都駅から3分) 徒歩10分
京都駅からの所要時間 電車3分+徒歩10分で、13分ほど。

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建仁寺両足院 苔むした書院前庭

建仁寺 両足院
建仁寺派の塔頭寺院である両足院は、苔むした庭園が人気のお寺です。
書院、美月亭、臨池亭に囲まれていて、雨にぬれるととても美しいです。

毎年6月~7月の初夏期間には、半夏生が美しく咲き、特別公開されます。

建仁寺の中庭「潮音庭」もおすすめです。
四面正面と呼ばれ、どこから見ても正面として庭を楽しめます。

〇建仁寺・両足院について
住所:京都府京都市東山区大和大路通四条下る4丁目小松町591
通常は非公開で、初夏、秋に特別公開があります。

2017年の初夏の特別拝観は、
5月26日(金)~7月6日(木)
拝観時間 10時~17時00分
拝観料:大人 600円  小中学生 300円

半夏生の庭園と茶室特別公開は
6月10日~6月25日です。
こちらは、呈茶券を購入して、臨池亭でお茶をいただけます。他、水月亭と庭園も鑑賞できます。
拝観料:500円

駐車場:記載なし(なし?)

〇アクセス方法
・京都駅から
市バス:206系統・100系統 東山通,北大路バスターミナル行き「東山安井」下車徒歩2,3分

電車:JR奈良線(乗り場10番線)「東福寺」下車(京都駅から3分)
京阪本線に乗換えて「祇園四条」下車 徒歩9分

詩仙堂 日本で初めてのししおどし

詩仙堂
日本で初めてのししおどしが作られた庭を持つ詩仙堂は、詩仙の間から外の庭園を眺められます。
丸いサツキの花と、緑色のもみじなどの葉のコントラストがすばらしいです。

じっと座って庭を見ていると、時折「コーン」というししおどしの音が響き渡り、一時、時間を忘れてしまいます。

〇詩仙堂について
住所:京都市左京区一乗寺門口町27番地
拝観時間 9時~17時
拝観料:大人 500円 高校生 400円 小・中学生 300円
駐車場:あり(石庭を観覧する場合は、1時間無料になります)

〇アクセス方法
・京都駅から
市バス:5番系統 五条通経由 岩倉操車場前行 「一乗寺下り松町」下車 徒歩7分
京都駅からの所要時間は 50分強

蓮華寺 少し足を延ばして贅沢な雨の京都を楽しむ

蓮華寺
連華寺は比叡山のふもとにある寺院です。門をくぐると、緑が広がります。
苔と青もみじが美しい石川丈山作のお庭が素晴らしいです。

観光客が訪れにくい位置にあるため、人影も少な目。
雨が降ってどこに行こうか迷ったら、ちょっと時間を掛けて蓮華寺だけに絞ってみてはいかが?

300円で、お抹茶とお菓子もいただけます。

〇蓮華寺について
住所:京都市左京区上高野八幡町1
拝観時間 9時~17時
拝観料:高校生以上 400円 高校生 400円 中学生以下無料
お抹茶、お茶菓子 300円
駐車場:あり 10台

〇アクセス方法
・京都駅から
京都バス:17系統(C3のりば) 大原(京都市左京区)行 上橋下車 徒歩1分
京都駅からの所要時間は50分強

電車:JR奈良線(10番ホーム)「東福寺」駅下車⇒京阪本線に乗り換えて「出町柳」下車
⇒叡山電鉄叡山線 八瀬比叡山口行 にて、「三宅八幡」下車 徒歩7分
京都駅からの所要時間は、50分強

龍安寺、東福寺以外の写真は、京都フリー写真素材さんからDLしました。

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