長女が日本画に興味を持ち、学び始めてからというもの、日本画の展覧会に行くのがすっかりマイブームになってしまってます。
私は美術のことはあまり詳しくわからないので、娘が「こういうの好き!」という画家のものを選んで見に行ってます。
そもそも、日本画に興味を持ったのが、琳派からだったそう。2015年は琳派300年ってことで、京都にある国立博物館で琳派300年展を見にいきましたよ。
2016年は、なんといっても若冲でしたね。生誕300年で一大ムーブメントを巻き起こしていました。5月に東京都美術館で開かれていた生誕300年記念 若冲展は、ディズニーランドも真っ青の混雑っぷりでした。ニュースで見てびっくり。行きたかったけど、我が家は断念…。
2016年に訪れた美術展メモ♪
東京の若冲展は、残念ながら行けなかったけれど2016年は他の展覧会へと足を運びました。印象に残っている2つをメモしておきます。
生誕300年 若冲の京都 KYOTOの若冲
5月の東京の若冲展を断念した後も、京都で行われていた若冲展にもなかなか行けず。やっと、年末になって念願かなったのが京都市美術館での、「若冲の京都 KYOTOの若冲」展でした。一番見たかったのが、松にとまった白い鸚鵡の絵「老松鸚鵡図」。羽根の一本一本をも描きこんだ緻密で繊細な絵に見とれてしばらく動けませんでした。
東京の若冲展では、人だかりで絵があんまり見えなかったと聞いていたので、覚悟してたんですが、ここではそれほどの混雑もなく。わりとゆっくり見れました。時間帯も午後2時過ぎでちょっと遅めだったのが良かったのかもしれません。
今回の展覧会は、どちらかというと色鮮やかな作品よりも、色味が抑えめの作品が多かったかな。特に水墨画がいっぱいありました。墨で描いた鯉とか、鶏とか。どこかユーモラスで楽しかったです。
一番長く眺めていたのは「糸瓜群虫図」。虫が11匹いるということで、知らないおばさまとおじさまと長女とわたしと、「1、2、3、。。」「11匹目どこ!?」なんて、一緒に数えたんですよ。
最終的には、ちっこい毛虫を発見して、「はぁスッキリ」笑。美術展で思いがけず盛り上がってしまいました。。
ちなみに、長女は若冲を題材にした小説を、学校の朝読書のときに読んでいたみたいですよー。若冲の人となりが見えて、円山応挙や池大雅も出てきたりして、わくわく。
小説ですから、完全にノンフィクションでもないし、伝記とも違うけど、時代小説的な感覚で面白いって言ってました。この本の表紙は、若冲の動植綵絵の群鶏図。いいなぁ。。わたしも読んでみよう♪
円山応挙 写生を超えて
学校で朝のホームルームで「円山応挙展がありますよ」と、担任が教えてくれて大喜び。朝だったのでうとうとしてたけど、一気に目が覚めた、らしいです(学校で寝るなよ!)。
彼女が好きな日本画家のひとり、円山応挙。なかなか本物を見る機会が無かったので、うれしかったようです。
若冲は2016年は大きく扱われていて、あちらこちらで展覧会があったけど、円山応挙は、珍しいよね。って。
円山応挙って誰ですか?ってレベルの私でしたので、長女に聞いてみると
「円山応挙はね、写生をすごくした人なんだよ。描写がすごいんだよ。私が一番好きなのは白狐図」と、わかったようなわからないような適当解説をしてくれました。
円山応挙展の場所は表参道駅から歩いて10分ほどのところにある、根津美術館。入り口が竹の門みたいになっていて、すごくおしゃれでした。
実際に絵を見てみると、なるほど。写生をすごくした人、という彼女の解説は正しかった。対象をつぶさにみて、画面に表していくさま。写生帳はまるで図鑑みたいです。
長女が好きな白狐図は、けむるような毛並みでふわっとそこに存在していて、なんだか妖艶な雰囲気。なるほど。素敵(これくらいしか言えなくて^^;)
せっかくなのでお土産を買おうということになり、画集とキーホルダーを購入。綺麗でもったいなくて、まだ開けてないんだって。
2017年 注目の展覧会(我が家的)
で、2017年。今年も、娘が大好きな長沢芦雪を含め、注目の展覧会が目白押し。是非行ってみたいものをリストアップしておきます。
生誕300年記念『伊藤若冲展』後期
相国寺承天閣美術館(京都市上京区今出川通烏丸東入)
京都市バス「同志社前」、地下鉄烏丸線「今出川駅」徒歩1分
開催期間:2016年12月15日(木)~2017年5月21日(日)
2017年の若冲展は、ここから。
やっぱり若冲は外せないですよね。本邦初公開の鸚鵡牡丹図。これは見逃せません。
前回の若冲は水墨画が多かったので、今回はどんな絵が集められているか楽しみ。
鈴木其一 江戸琳派の旗手
細見美術館(京都府京都市左京区岡崎最勝寺町6−3)
開催期間:2017年1月3日(火)~ 2月19日(日)
地下鉄東西線「東山駅」徒歩10分、市バス「岡崎公園 美術館・平安神宮前」徒歩5分
長女が日本画に興味を持ち始めたのが「琳派」から。鈴木其一は、京都で俵屋宗達から始まった琳派を、江戸に定着させた酒井抱一の一番弟子。江戸後期の絵師さん。
美しくありながら、大胆で独創的な絵が特徴的。見ておきたいよね、という話をしています。
細身美術館って不思議な作りで、建物の中にジャズバー(カフェ?)があるんですよ。おしゃれ。
開館120周年記念特別展覧会 海北友松
京都国立博物館
京都市バス「博物館・三十三間堂前」下車すぐ
開催期間:2017年4月11日(火) ~ 2017年5月21日(日)
京都国立博物館は、建物が重厚ですごく好きなところ。ここの、開館120周年記念特別展覧会、と銘打った「海北友松展」。桃山最後の巨匠だとか。雲龍図がすごく見てみたい!
長沢芦雪展
愛知県美術館
開催期間:2017年10月6日〜2017年11月19日
さてさて。長女が一番好きな長沢芦雪。なんと、愛知県美術館で開かれるという情報が…。特に犬が好きらしいんですが、果たして展示されるのかしら…。もう少し情報を集めてみようと思っています。
芦雪が見れるんだー!と、いまから楽しみです。