京都の叡山電車は、洛北を走るローカル感たっぷりの電車。
ワンマンで運転されてて、ことことのんびり走りながら、京都の自然を満喫できるのが良いところです。
叡山電車沿線にも、紅葉の名所がたくさん。
今回は、えーでんとして親しまれる叡山電鉄の紅葉の名所をご紹介します!
この記事でお伝えしたいこと
叡電路線図ともみじの名所マップ
叡山電鉄の路線図を書いてみました。
叡山本線と鞍馬線との2路線が走っています。
スタート地点は、「出町柳」駅。
京都駅8番ホームの奈良線みやこ道快速で東福寺駅へ。
東福寺駅から京阪電車に乗り換えて6駅で「出町柳」駅に到着します。
京都駅から出町柳駅までの所要時間は25分ほどです。
出町柳駅から、鞍馬線で終点の鞍馬までは乗り降り無しで35分から40分です。
今日はえーでんめぐりをするぞ!と決めてお出かけしてみると楽しいですよ。
1日で回るのはちょっと大変かもしれませんが、
当ページで紹介しているスポットを、駅名に重ねてみました。
他にも名所はたくさんあるので、駅間を歩いてみるのも良いでしょう。
では、さっそく、スポットのご紹介です。
下鴨神社 糺の森(出町柳駅)
世界遺産下鴨神社の中にある糺の森は、縄文の昔からの風景を今に残す森です。
鴨川が二つに分かれるところにあり、スケールの大きな紅葉の風景が見られるところ。
なんと広さは12万4000平方メートルもあるんですよ。小川が流れていて、しばし時を忘れてしまいます。
2017年の1月に公開された映画「本能寺ホテル」のロケ地としても使われています。
堤真一扮する織田信長が、本能寺に向かって行軍するシーンが撮影されました。
糺の森を抜けると、下鴨神社。大きな赤い鳥居の近くの紅葉が真っ赤で見事です。
下鴨神社 糺の森:出町柳駅から徒歩12分
紅葉の見ごろは12月上旬~中旬。
一般的な紅葉シーズンより遅いです。
京都で最後の紅葉、といえます。
参拝時間:6時~18時
参拝料:無料
詩仙堂(一乗寺駅)
詩仙堂は、「詩仙堂丈山寺」が正式な名。丈山という江戸初期の文人の山荘として使われていたところです。
四季折々、見事な自然が楽しめます。池のほとりに広がるまっかな紅葉がとてもきれいです。
詩仙堂の中から庭を眺めるのも楽しいですし、庭に下りて間近で見るのも良いのです。
詩仙堂:一乗寺駅から徒歩11分
紅葉の見ごろは11月中旬~下旬。
参拝時間:9時~17時
拝観料:500円
赤山禅院(修学院駅)
屋根の上に鎮座する神猿で有名な赤山禅院。御所の表鬼門を守っています。
厄除けのお寺です。
参道の両側からせり出す紅葉でまるで赤いトンネルの様になっています。
昔からもみじの名所として名高いところです。
余談ですけれど、赤山禅院は、都七福神の一つでもあります。
福禄寿をかたどった「福禄寿お姿みくじ」が買えます。
一つ一つ手書きで、表情が豊かなので、えらぶのもワクワクします。
赤山禅院:修学院駅から徒歩20分
紅葉の見ごろは11月中旬~下旬。
参拝時間:9時~16時30分
参拝料:無料
鷺森神社(修学院駅)
神の使いの鷺がたくさん住む森だったことから、「さぎのもり」という名前がついています。
境内全域にわたって、美しい紅葉が楽しめます。
特に参道の紅葉並木は圧巻です。
散れば地面を赤く染め、散紅葉も素晴らしいのです。
観光客には案外知られていない、穴場紅葉スポットの一つ、と言えるかもしれません。
ゆっくりと紅葉を楽しんでみては。
ちなみに、境内にある八重垣の石は良縁の石と言われています。
触ると縁結びにご利益あるかもしれません。カップルで訪れるのも良いでしょう。
鷺森神社:修学院駅から徒歩15分
紅葉の見ごろは11月下旬。
参拝時間:時間の制限はなく、いつでも入れます。
参拝料:無料
蓮華寺(三宅八幡駅)
当ブログでも何度かご紹介している「蓮華寺」。
参道を歩き、山門に足を踏み入れると、京都の観光地の喧騒からはかけ離れた静かな世界が広がります。
書院からは、柱を額縁に見立てて庭園を眺めると1枚の絵を見ているようで本当に美しいです。
お茶席ではお抹茶をいただきながら、別のお庭を見られます。
最近ではテレビで紹介された影響で人が増えているよう。
出来るだけ朝早く訪れると、その良さを思い切り満喫できるでしょう。
鷺森神社:修学院駅から徒歩15分
紅葉の見ごろは11月下旬。
参拝時間:9時~17時。
参拝料:400円 お抹茶は300円プラス
瑠璃光院(八瀬比叡山口駅)
江戸幕末、尊王攘夷派の公家として歴史の舞台に躍り出た三条実美公。
そのゆかりの庵を改築したお寺が瑠璃光院です。
参道には100を超える種類のカエデが植えられていて美しすぎる紅葉を見ることができます。
また、書院に上り、2階から見下ろす瑠璃の庭は、苔の絨毯と真っ赤な紅葉のコントラストが素敵です。
お庭を見下ろすように眺めることもなかなかないので、それも楽しいです。
通常は非公開ですが、春と秋には特別拝観が行われます。
2017年は10月1日~12月10日まで、秋の特別拝観です。
予約は出来ないので、もし訪れたいならば早めの時間に行くと良いでしょう。
瑠璃光院:八瀬比叡山口駅から徒歩5分
紅葉の見ごろは11月中旬。
拝観時間:10時~17時
拝観チケット販売開始:9時30分
拝観料:一般2,000円
三宅八幡宮(八幡前駅)
普通の神社では狛犬がいるところ、三宅八幡宮は「狛鳩」。
神の使いとしての鳩が、三宅八幡宮のシンボルとなっているからです。
屋根瓦や灯篭などいろいろなところに鳩があしらわれているので、
それを探す楽しさもあります。
美しい紅葉のスポットでありながら、観光客に知られていない、
隠れた紅葉の名所ともいえます。
ちょっと遠いけれど、足を運んでみては?
三宅八幡宮:八幡前駅から徒歩8分
紅葉の見ごろは11月中旬。
拝観時間:10時~15時
拝観料:300円
実相院(岩倉駅)
鎌倉時代に作られた不動明王を祀る寺院です。
庭は2つあります。石庭の白さに紅葉の真っ赤な木々がせり出していて、目にも鮮やかな風景です。
狩野派の見事な襖絵も見ることができます。
また、滝ノ間の磨きこまれた床に、庭の紅葉が映りこむ「床もみじ」は他で類を観ない美しさです。
床もみじは写真撮影は出来ないので、ぜひ足を運んで見てくださいね。
実相院:岩倉駅から徒歩15分
紅葉の見ごろは11月中旬~12月上旬。
拝観時間:9時~17時
拝観料:500円
スポンサードリンク
圓通寺(木野駅)
京都で一番美しいと言われる、比叡山の借景庭園があるのが圓通寺です。
お寺の創建当時から変わらず愛された景色に魅了されます。
比叡山を背景に、庭の紅葉や緑色の苔が美しいです。
比叡山の紅葉も色づくころになれば、庭の紅葉と同時に見ることができるのは、借景庭園だからこそ。
圓通寺:木野駅から徒歩20分
紅葉の見ごろは11月下旬。
拝観時間:10時~16時30分
拝観料:500円
もみじのトンネル(市原駅~二ノ瀬駅)
叡山電車の紅葉を見るなら、外せないスポットがもみじのトンネルです。
市原駅と二ノ瀬駅の間は、両側からあふれんばかりの紅葉が広がり、まさにトンネル。
夜はライトアップも行われます。明かりに照らされた幻想的な風景は必見です。
もみじのトンネル:市原駅-二ノ瀬駅間 3分
紅葉の見ごろは11月下旬。
ライトアップは2017年11月3日から11月26日。
貴船神社(貴船口駅)
一ノ鳥居から本宮までの参道を延々と紅葉が彩ります。
本宮の参道には、真っ赤に塗られた春日灯篭が並びます。
夜のライトアップでは、紅葉と社殿が淡い光の中に浮かび、とても美しいです。
貴船料理旅館街は、灯籠をともします。
もみじ灯篭ともよばれる秋の風物詩です。
貴船神社:貴船口駅から徒歩30分
紅葉の見ごろは11月上旬~下旬。
ライトアップは2017年11月3日から11月26日に行われます。
拝観時間:6時~20時
拝観料:無料
鞍馬寺(鞍馬駅)
叡山電車の終着点『鞍馬駅』からすぐに鞍馬寺の入り口が見えます。
鞍馬のお山と言えば、牛若丸伝説が有名ですね。
古くからパワースポットと呼ばれているところ。
九十九折参道を歩いて30分かけて山上の本殿に上ると、神秘的な気持ちになります。
がんばって上ってよかったと思えるのです。
下界を見下ろせば圧巻の山の紅葉景色が広がります。
ケーブルカーを利用して本殿まで昇るのも良いですよ。
最後に:きらら号に乗るのもたのし
叡山電車は、車両の種類がいろいろあります。
中でも窓ガラスが大きくつくられ、窓を向いた席が設置された「きらら」号は大人気です。
追加料金無く通常の料金で誰でも乗れるんです。
運行時間に合わせて、一度乗ってみたいですよね。
叡山電車の1日乗車券「えぇきっぷ」は1000円。
出町柳駅から鞍馬駅を1往復が820円なので、
何回も乗り降りするときなどに便利です。
紅葉の写真は京都フリー写真素材さんからDLしました。