新聞を見ていたら「11月に大学入試プレテストを実施した」ということが書いてありました。
2020年の大学入学共通テストのための調査目的のテストなのだそう。
大学入試がガラッと変わる、今までの常識は通用しなくなると聞いてます。
2020年って、今(2017年時点)の中3の子が大学受験する年。
うち、まさにどんぴしゃり。
この件は大いに関心ありで、雑誌やニュースに出てくると
思わず食い入るように読んでしまいます^^;
センター試験がなくなって、新しい試験の方法に変わるというだけでなく、
高校時代をいかに過ごしたか、ってのが重要になるみたい。
2020年以降の大学入試について、わかったことを覚書しておきます。
それにしても、よりによって、当事者となるとはねぇ…。
この記事でお伝えしたいこと
2020年度の新大学入試はどうなるの?
2020年度の新大学入試で、今までとガラッと変わるのが学力試験の方式です。
今までの大学センター試験が、「大学入学共通テスト」に変わります。
マーク式だけだったセンター試験に対して、
国語と数学で、記述問題が追加されるのが特徴的。
マーク式の問題も、知識で答えられるものだけでなく、
思考力、判断力、表現力を問われるようになるそうです。
それから、英語については、
外部検定試験が活用されるようになります。
今までの試験では、問題を読んで解く、そしてヒアリングのみでした。
でも、これからは、書く話す、という2つの能力も重要視されます。
GTEC、実用英語技能検定のスコアを受験資格にしたり、
合否判定の参考にしたり、学力検査の得点に加算したり、という活用方法になるんです。
だから、高校生のときには、
こういった英語検定を受けるのは、もはや必須ということですね。
追記:2018/03/27
従来型の英検は、大学入試共通テストの参加要件に満たないから、不採用になったそうです。
1日で4技能全てをチェック出来ないという理由から。
英検が一番慣れ親しんでいるのになぁ…。
高1高2で学力テストが導入される?
それから、2019年度からは高校1年2年で、
基礎学力の定着度を測るテストが実施されます。
現在は「高校生のための学びの基礎診断」という仮称でよばれているらしい。
これも、この3教科での知識や技能だけでなく
思考力・判断力、表現力を問われるし、
英語についても、書く、話す、の技能も測られるという話です。
まだ内容についてははっきりしているわけじゃないし、
大学入試で使われるのかも決まってないようですけどね。
一般入試でも調査書が重要になるらしい
そして、もう一つ大きく変わるのが、
調査書の扱い。
高校入試の時は内申書の内容がすごく大事ですよね。
内申点を上げるために、毎日の宿題をしっかり提出して
定期テストをがんばって、という、日ごろの努力が受験に直結してました。
大学入試の場合は、
学力試験の結果で合否が決まるのが今までの形でした。
1月以降に行われるセンター試験と、大学ごとの試験の対策をすればよくて。
極端な話、夏休み明けに急にがんばって勉強したら
入試に勝てる、という。
後からの挽回が可能と言えば可能な入試でした。
(まあ、猛烈に勉強しなくちゃだめですけども。)
調査書の存在ってあんまり気にしなくてよかったんですよね。
推薦入試とかAO入試で必要なくらい?
だけど、2020年から始まる入試では、
調査書の内容も重要視する大学が増えてくるそうです。
学力試験の結果だけでなくて、
志望理由や調査書の内容も活用した評価に変わっていくと。
学習外の意欲的な活動も評価されていきます。
と、いうことは。
高校1年生の時からきちんと勉強をして、
定期テストもばっちりとって。
学校の行事や部活動もしっかり参加して。
と、いう風に日々の高校生活をきちんと過ごす必要があるのでしょう。
当たり前と言えば当たり前ですけどね^^
付け焼刃の受験対策ではNGということかな…。
大学の3つのポリシーに沿った対策が必要
大学側では教育の3つのポリシー
・アドミッションポリシー
・ディプロマポリシー
・カリキュラムポリシー を公開する義務が課されます。
大学がどんな学生を求めていてどんな選抜をするのか、
そして、教育内容や卒業までにどんな力を付けさせたいか、
という考えの公開ということ。
これは大学ごとに違うし、
ポリシーによって入試の形もさまざまになる。
なので、高校に入ったら、
大学について良く調べて、対策をしていかなければならないのだそう。
ただただ、受験のために塾に通い、
過去問を解いてガンガン勉強すればよい、というのでもなくなってきますね。
先ほど書いた調査書の内容の
学習以外の意欲的な活動についても、
志望大学のアドミッションポリシーに合った経験を積んで、
大学ではどんな風にそれを生かすか、も大切になるようです。
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では、高校3年間はどう学べばよいの?
1月に行われるセンター試験、2月3月の大学ごとの試験にさえ間に合えば良い。
部活よりも、課外活動よりも、
とにかく勉強をすることの方を優先していればよい。
試験問題も、知識量が物をいうもの。
学力を付けておけば、入試直前に別の学部に変更するのもあり。
という今までの形とはガラッと変わる大学入試。
人に教わるだけでなくて、
自分自身で主体的に高校生活を送れるかどうか?ということにかかっているようです。
ボランティアとか部活とか、探究活動などの活動には積極的に参加しなくては。
なぜ進学をするのか?という目的意識も大切。
高校時代の成績も一般入試で重要視されるわけだから、
毎日の学校での学びこそを一生懸命するべき。
英語については、話す、書く、能力も付けたいし。
外部試験は積極的に取っておくこと。
こんな感じでしょうか。
今までの試験の方が対策がしやすかったなーという人も出てくるだろうなぁ。
ふと思いましたが、2019年度の入試で不本意な結果になって浪人していた場合。
現役時代に受けた入試と2020年度の試験がガラッと変わるってことですよね。
何を置いても、過渡期にあたる子供たちは大変だわ…。
最後に
と、いろいろとまとめてみましたが、
まだまだ、わからないことが多いですね。
こういうことかな?というのはわかるけど、
ではどんな風に学んでいけばよいのかはおぼろげなまま。
高校生活においても、
勉強だけしていればよいのではない、ということですね。
問題を解くだけが受験ではなくって。
部活とか、授業とか、学校行事に対してもしっかり取り組んでおかないとダメみたい。
今まで、近場の自称進学校は、
部活なんてやってたら勉強が遅れるぞ、と平気で言われたりしたみたい。
学校行事なんて受験に関係ないからダルイという子もいただろうし。
学校の勉強じゃ、〇〇大学には受からないから
塾でみっちり受験対策していこう、という考えもあったと思う。
だけど、これからの大学入試では、それも変わってくるんですね。
一般入試でも、高校時代の成績や活動を評価するようになるわけだし。
高校を選ぶときも、2020年の大学入試に向けてどんな取り組みをしているのか。
ちゃんと見て行かなければいけないなと思いました。
大学受験はすでに始まっている、ということかしら。
まだ高校受験も来てませんけどもw