壬生寺
長女が新撰組に興味を持ち始めたのは、中学に入るころ。
それ以来、筋金入りの新選組オタク(特に沖田総司が大好き)になっております。

京都に住みたいと言い始めたのはもしかして、新選組が好きになったからだったかも…。
京都において、不逞浪士たちの取り締まりに従事した新選組。京都市内にはゆかりの地がたくさんあります。

以前、新選組ゆかりの地めぐりをしたときの感想を交えつつ、ポイントや巡り方、アクセス方法をまとめます。

京都市内に点在する新選組ゆかりの地

京都市内には、新選組のゆかりの地が点在しています。
新選組の屯所が置かれていた八木邸、旧前川邸、新選組の剣術の訓練場として使われていた壬生寺、清川八郎が劇を飛ばした新徳寺、山南さんのお墓のある光縁寺。
人数が増えて屯所を移した西本願寺。油小路の変の舞台となった本光寺。

そして、新選組の名を世に知らしめた池田屋跡です。
今になっては、建物はなく、碑が立っている飲み、というところもありますが、全部ぐるりと1日で回ることも可能です。

以前行ったときは、京都駅スタートでぐるっとまわりました。モデルコースとして、参考にしていただければ(^^)

京都駅から西本願寺エリアへ

西本願寺 本光寺
まずは、京都駅から市バスに乗って西本願寺へ向かいます。
西本願寺は、人数が増えてからの屯所なので新選組の発祥から時代を追いたい場合は、逆になっちゃうんですが…。
効率よく回るためにこの方法で行きました。

京都駅前のバス乗り場で、
市バス D3乗り場から28系統嵐山・大覚寺行
または、B1乗り場から9系統二条城・西賀茂車庫行に乗ります。

「西本願寺前」で下車すると、目の前が西本願寺です。

西本願寺 大所帯になった新選組の2番目の屯所

西本願寺
池田屋事件で名を挙げた新選組。京都守護職会津藩からの下賜も増えたことから、新たな隊士を募集します。
その結果、なんと200人以上の超大所帯になってしまい、今までの八木邸、前川邸ではどう考えても入りきらない。

そのことから、西本願寺へと屯所を移すのです。慶応元年のことでした。
戦国時代から長州とのつながりの濃い西本願寺に、幕府側の新選組を置くことによって長州の志士との間を断つ狙いがあったのだとか。

太鼓楼
西本願寺の北会所、太鼓楼を屯所として定めて活動を始めます。(この写真は太鼓楼です)
由緒正しい僧侶たちが住まう西本願寺においても、新選組はおかまいなしに剣術の稽古やら砲術の訓練やらを行います。迷惑な話です^^;
太鼓楼には、その時の刀傷が残っているのだとか。

西本願寺としても我慢の限界だったようで、費用は本願寺持ちで新しい屯所を作り、新選組は引越していきました。
ここを屯所としたのは3年ほどですね。

〇西本願寺 京都市下京区堀川通花屋町下ル
拝観時間 5:30~17:00

七条油小路辻 油小路事件の舞台

西本願寺を出て、南へ向かうと油小路にたどり着きます。
ここは新選組を離脱して御陵衛士として新たな活動を始めていた、伊東甲子太郎を暗殺された地。
本光寺があるところ。

慶応3年11月18日、近藤勇の妾宅へと招かれての酒宴の帰り、待ち伏せしていた新選組隊士に斬られてしまうのです。
そして、本光寺前にて命を落とします。

その遺体はそのまま放置され、遺骸を引き取りに来た御陵衛士たちをもまとめて粛清。
油小路事件です。ここで倒れた隊士の中に藤堂平助が含まれます。

このくだりの話をすると、長女は「平助が(><)」と悲しみます。漫画の影響か?藤堂平助が好きなようで。

「伊東甲子太郎外数名殉難之跡」という碑がひっそりと立っています。
あ、、ここ?という感じで、見逃しがちなほどに、ひっそりです。

本光寺は予約しておけば中が拝観できるというのを聞きましたが、このときはいかずじまいでした。。


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新選組発祥の地 光縁寺・八木邸・壬生寺エリアへ

八木邸・壬生寺付近
本光寺、油小路を見学したら、西本願寺前バス停から再び市バスに乗ります。
京都駅から乗ったのと同じ28系統嵐山・大覚寺行or9系統二条城・西賀茂車庫行です。

8分くらいでバス停「壬生寺道」に到着。

光縁寺 山南さんが眠る場所

バス停から今来た方向に戻って歩き2つ目の信号を渡ります。
少し入ると光縁寺に到着。

このお寺は、山南さんの愛称で親しまれた山南敬助初めとする新選組の隊士たちが埋葬されています。
新選組の馬小屋があったこと、また、お寺の家紋(右離れ三つ葉立葵)が山南さんのと同じだったこと、住職と山南さんが同年代だったことが縁で親しくしていたんだとか。

ただの見学だけではNGで、お墓の参詣のために100円を払ってお参りします。

山南さんの切腹のエピソードは涙なしには語れないもの…。

新選組総長という地位にあり、その人柄で尊敬を集めながらも新選組を脱走した山南さん。

それを追うのは、山南さんと親しかった沖田総司。
琵琶湖大津にて、ついに追いついてしまい、新選組の屯所に連れ戻されてしまいます。

こうなることは予期していた、というか、山南さんは先を急ぐでなくゆるりとした足取りだったから追いつかれちゃったとか…。
総長といえども脱走は死罪という厳しい掟。
切腹の介錯を務めたのは沖田でした…。

元治2年2月23日切腹。そして、光縁寺に埋葬されたということです。

ここ光縁寺には山南さんのほかにも河合耆三郎などの隊士の墓があります。
中に、沖田総司縁者の墓もあり…。これは、山南さんの想い人明里のことではないかと…。

〇光縁寺
京都市下京区綾小路通大宮西入四条大宮町37
参詣料 100円

八木邸 新選組発祥の地

八木邸
光縁寺の次は八木邸へ。
バスを降りた通り(綾小路通り)に戻って、「壬生寺道」バス停がある手前の角を南に入ります。

500メートルほど歩くと、新選組発祥の地「八木邸」に到着です。
「誠」の旗がひらめいているのですぐにわかります。

八木邸
ここから先は拝観券が必要です。入ってすぐの受け付けて買い求めます。
八木邸の見学は、ガイドさん付き。

八木邸の歴史、新選組とのエピソードなどをさまざま語ってくれてとても興味深いです。
芹沢鴨が暗殺された奥座敷には、その時の刀傷が残っています。

戦いの途中に芹沢鴨が躓いた文机も…。
飛び散った血で、座敷は真っ赤にそまったとか。壮絶な戦いだったんですね。

見学後は入り口のお茶席でお抹茶と屯所餅をいただきました。

〇八木邸 京都市中京区壬生梛ノ宮町24
拝観時間 5:30~17:00
大人:1,000円
中・高生:1,000円
(見学後、抹茶、屯所餅付き)
中・高生は、見学のみでも可 600円

八木邸では入りきらないほどに隊士が増え、近くの前川邸にも部屋を借りて住んでいたようです。
旧前川邸は、今は個人宅になっていて一般公開はありません。

土日祝の朝10時~午後5時まで、玄関先でオリジナルグッズと新選組関連グッズを販売しています。
土日にこのエリアの見学をするならば、立ち寄ってみてはいかが?



壬生寺 新選組隊士の剣術稽古の場

壬生寺
新選組の始まりは「壬生浪士組」という名前でした。
この地域が壬生村だったからということで。

壬生寺は、新選組大使の剣術稽古の場として使われました。
境内で、子供と戯れる沖田総司の姿が見られたりと、普段の生活の多くをここで過ごしたのだとか。

壬生寺の表門をくぐって少し歩き、右手の方に壬生塚があります。
壬生塚
芹沢鴨たちの墓や、近藤勇の遺髪塔と胸像があります。
また、新選組に関する資料をまとめた資料室にも入れます。

〇壬生寺
中京区坊城通仏光寺上る
8:00~17:00
壬生塚参拝・資料室入室料
  大人 200円
  小・中・高校生100円

新選組記念館 個人経営のカオスな空間

新選組ゆかりの地…というのともちょっと違いますが^^;
新選組のファンという個人の方が経営している新選組記念館も立ち寄ってみると面白いです。

記念館という名前を事前に覚えていたので、立派な建物を想像していたのですが、到着してびっくり。
人の家じゃないの?これ・・ってかんじで。
築100年の家を、記念館として改装したんだそうです。

入っていいのか悪いのか、悩みつつ、おそるおそる戸を開けると、気の良さそうなおじさんがお出迎え。
中は、新選組に関する様々な資料がてんこ盛り状態で置いてあります。


目を輝かせてるのは長女のみ(笑)。私と次女は若干固まり気味でした。。


そのうち、ハイココに座って、ハイコレ持って、って新選組の旗の形のパネルを持たされ記念撮影。
顔が見せられませんが、ハトが豆鉄砲くらった、みたいな顔して写ってます。

経営しているおじさんは、すごく話し好きのようで、資料を手にとってあれやこれや新選組のエピソードを話してくれました。
新選組好きにはたまらない空間のようで、長女はふむふむと話を聞きながら本を手に取ったり、グッズを眺めたり。

二階には漫画閲覧スペースもあり、夢中になっちゃって、なかなか帰らせてくれませんでした。
次女と私はさすがに飽きて、外でお茶してましたよ。

このときは飛び込みで行きましたが、本来は予約しておいた方が良いです。
個人経営なので、お休みは不定休ですから。

新選組記念館を出たら、JR丹波口駅へ向かい、嵯峨野線に乗って京都駅に戻ります。
丹波口までは歩いて3分くらいですぐ近くなので、比較的楽に移動できました。

〇新選組記念館
京都市下京区五条通坊城下ル
入場料 500円
帰りに、お土産有。
tel 0774-43-3747 電話予約しておきましょう。

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池田屋跡へ行ってみる

池田屋跡
JR嵯峨野線「丹波口」から京都駅へと戻ったら、市営地下鉄に乗換えます。

市営地下鉄 烏丸線 国際会館行で「烏丸御池」駅へ。
ここで、市営東西線 六地蔵行きに乗り換えて「三条京阪」駅で下車。

池田屋跡へは徒歩で5分程度で到着です。
といっても、すでに建物は無くてパチンコ屋さんになっていて、
「池田屋騒動之址」と刻まれた石碑が立っているだけですけれども^^

まとめ:新選組ゆかりの地めぐり 効率のよいルート

私たちの旅は、西本願寺エリア⇒壬生寺エリア⇒京都駅に戻って池田屋というルートでした。
池田屋跡は石碑が立ってるのみなので、時間あったら行こうか?という話になってたからです。

池田屋から回るという方法もあります。
全部回るならばこちらの方が効率いいかも…。

2つのルートをご紹介しておきます。

1)西本願寺エリア⇒壬生寺エリア⇒(時間があれば)池田屋跡

京都駅から市バス【28】or【9】系統で「西本願寺前」下車
西本願寺、本光寺を回る

再び市バス【28】or【9】に乗り「壬生寺道」下車
光縁寺、旧前川邸、八木邸、壬生寺、新選組記念館を歩いて回る

JR嵯峨野線「丹波口」から、京都駅へ

市営地下鉄烏丸線「烏丸御池」で地下鉄東西線に乗り換え「三条」下車。
徒歩で池田屋跡。

そして、再び京都駅へ戻って旅は終了。

2)池田屋跡⇒壬生寺エリア⇒西本願寺エリア

京都駅から、市営地下鉄烏丸線「烏丸御池」
地下鉄東西線に乗り換え「三条」下車。
徒歩で池田屋跡。

三条京阪駅まで歩き、京阪本線で「祇園四条」下車。
外に出て、徒歩にて阪急京都線「河原町」へ。

阪急京都線「大宮」下車。
光縁寺、旧前川邸、八木邸、壬生寺、新選組記念館へ。

JR嵯峨野線「丹波口」から京都駅。
旅は終了。

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