仁和寺 遅咲き桜
遅咲きの御室桜で有名な仁和寺に行ってきました。すでに桜の開花時期の特別入山期間は終わっていて、御室桜は見頃が終わりつつある時期です。
御室桜以外にちょうど満開を迎えている桜もあるので、まだまだ楽しめました。
逆に、今しか見れない珍しい桜を見る、というのも良いのかも♪

御室仁和寺駅から仁王門を望む

仁和寺 二王門
御室桜の特別入山期間が終わったばかりの4月23日(2017年)。ちょっと遅れてしまったけれど、少しは咲いているかも…という淡い期待ともに仁和寺に訪れました。
嵐電の御室仁和寺駅を降りるとすぐ、重要文化財の二王門が目に入ります。南禅寺三門、知恩院三門と共に京都3大門に数えられている門です。

普通にバスやら車やらが通る道に面して門があるというのも、京都市内でも珍しいそうです。

江戸時代初期に作られ、左右に阿吽の二王像が。
大きい!一緒に移っている車や人と比べてもその大きさがわかるのでは?
仁和寺 二王門
門の大きさにも圧倒されますが、この2体の二王様も巨大でかなりの威圧感があります。

御室桜の開花時期~散り始めの時期の様子

御室仁和寺 御室桜

御室桜の満開、見頃の時期は終わり、春の特別入山の期間も終了して間もない時期の御室桜。
どんな様子だろう、と思いつつ、足を踏み入れてみました。

例年は桜の時期が終わると、立ち入り禁止になってしまう層ですが、この日はまだ入れました。

御室桜は品種は御室有明というものだそう。
植えられた土の性質から根を伸ばせず低木なのだとか。
おっしゃるとおり、自分の目の高さと同じくらいの位置に花があってなんだか不思議な感じ。

別に高い所に立っているわけじゃないのに、満開の桜を見下ろしているような、そしてとの向こうに五重の塔がそびえている、というような感覚になります。

ほとんどの木の桜は散り、黄緑色の新しい若葉が伸び始めていました。
やっぱり…。満開のときに見たら、もっとずっとずっと綺麗でしょうね。

でも、まだ咲いている桜もあったので、すこしだけ雰囲気を味わえましたよ。
地面にはたくさんの桜の花びらが散っているのも良いです。

泣き桜はここだけで見られる希少な桜

御室仁和寺 泣き桜
御室桜の間を歩いて行くと観音堂前あたりで満開の桜に出会いました。

低い位置から花がぎっしり咲いていて、とってもきれいでかわいい!
つぼみは淡い桃色なのですが、咲くとかなり白に近い色です。

これは、「泣き桜」と呼ばれていて、仁和寺の中で一番最後に咲く桜だそう。
しかも泣き桜は、仁和寺でしか見られず、仁和寺境内にもこの1本しか咲いていない希少な種類の桜なんだとか。

なぜ泣き桜と呼ばれているかというと、こんなに美しく咲き誇っているというのに、御室桜の終了と共に桜苑が立ち入り禁止となってしまい、誰にも見てもらえなくって悲しいから…
ということだそうです。

既に、御室桜のあらかたは咲き終わってしまっていたけれど、ここで、この「泣き桜」を見られたのはすっごくうれしかった。
逆に貴重な体験だったかな。


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仁和寺の遅咲き桜はほかにも…

仁和寺と言えば名勝御室桜が有名ですが、御室桜がほぼ終わりの時期に見頃を迎える遅咲き桜もたくさんあるんですよ。

仁和寺 高松宮殿下 お手植え
こちらは高松宮殿下参拝記念と書かれていました。勅使門の左側にあります。淡いピンク色で花弁がたくさんの桜でした。なんという品種なのかな…。
勅使門の右側には御衣黄という品種の桜が咲いていました。

仁和寺のツイッターでも紹介されていましたよ。最初は緑色の花を咲かせるのですが、次第にピンク色になるのだとか。赤に近い濃いめのピンクですよね。これは見てみたい(^^)


参道脇にも、大きな桜の木がありました。こちらは、一つ一つの花が大きくて濃い桃色をしていて、手まりみたいだねぇと長女と話したのです。


重要文化財の五重の塔の方を望めば、緑色が美しい青もみじも見られます。
秋には、きっと真っ赤に色づいて、五重の塔の周りを華やかに彩ってくれるんだろうなと。

仁和寺の御朱印といただける場所


仁和寺の御朱印は、国宝の金堂の近くにある納経所で。金堂にお参りした後、振り返ると左手に見える小さな建物です。
お守りなども販売されてました。
仁和寺 御朱印

この場所では「本尊阿弥陀如来」という御朱印がいただけます。
(この写真は、昨年夏にいただいたものです。)

他にも、御殿では「旧御室御所」と御朱印いただけるそうです。

仁和寺の桜開花期間の伽藍特別入山情報

仁和寺 中門
今回私たちが行ったときは、すでに御室桜も終わりに近く、無料で見れました。
でも、御室桜が満開、見頃を迎えた時期には、この写真の中門から先は有料になります。

拝観料は、二王門をくぐってすぐ左側にある建物で納めます。
これは御室桜の保存や、国宝の塔や御堂の保存に役立てるそうです。

拝観時間は 8:00~17:00。
高校生以上の大人500円、小中学生は200円です。

時期は、その年の桜の開花状況によって変わります。
ちなみに2017年は8日~20日でした。
例年4月の一桁の日付から20日前後です。

開花が遅れた年には、4月の30日より1週間くらい、という時もあります。
詳しく知りたいときは、仁和寺のホームページか、ツイッターで確認すると良いですよ。

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