奥嵯峨の紅葉の名所の一つ、常寂光寺。
初夏から夏に掛けては、青もみじがきっと素晴らしいに違いない!と。
行ってきました。青もみじだけでなく、苔も美しくて、癒されました。
少しだけ写真を撮ってきたのでレポートします。
この記事でお伝えしたいこと
常寂光寺に到着 竹林の道から北へ徒歩8分
今回は、嵐山嵯峨野の初夏の旅行の1つとして、常寂光寺に向かいました。
CMなどでも有名な、竹林の道を抜けて右折。
小倉池のほとりをテクテクと歩いて行き、
途中のY字路を左斜めに入っていきます。
だいだい7,8分歩くと常寂光寺の山門にたどり着きます。
黒くて太い柱が左右にあり、すごく力強い印象です。
常寂光寺は、1595年安土桃山時代に開かれたお寺ですけれど、
山門は、江戸後期に作り変えられたものなのだそうです。
かけられている額の「常寂光寺」という文字がなんとも味わい深い。。
山門の手前にも向こうにも青もみじが。
既に絵になる風景が目の前にあり、わくわく。
門をくぐって、少し歩くと受付所があり、ここで拝観料を納めました。
500円なり。
御朱印は、この受付でいただきます。
仁王門への道 青もみじが美しすぎる
山門から仁王門への道。
両側からもみじの木がせり出していて、緑色が目の前に広がります。
枝が低い位置に生えている気もあり、時折体に葉が当たりそう。
見事なまでの緑の空間です。
空を覆い尽くす青もみじの葉。
境内には200本もの楓の木があるのだそう。
(もみじはカエデの中でも色が変わる種類のもののことを指すらしいです)
静かで、ひんやりしていて、
本当に癒される光景。
わたし、嵯峨野のお寺の中でここが一番好きかも…。
その向こうに仁王門があるのですけど、
青もみじがうっそうと茂っているせいで見えないんです。
仁王門にある仁王様は運慶作と伝えられているそうです。
写真は撮ってないですが、小ぶりだけど迫力がありましたよ。
仁王門から先は、石段です。
そこへ、もみじの木がたくさんあります。
目に入るところにある木のほとんどが青もみじ。
この日は良いお天気だったので、もみじの葉っぱの隙間から
明るい日の光が差し込んでいます。
石段のまわりは苔むしていて、お日様の光でキラキラしてました。
石段を登りきるとそこには本堂があります。
それほど大きな建物ではなく、
ひっそりと建っているという雰囲気でした。
桃山城客殿を移築したもの。
小早川秀明が助力しているとか。
この常寂光寺を開いた日禎上人に、
小早川秀明は帰依していたそうです。
関ヶ原のときに西軍から東軍に寝返った、あの人ですよね…。
優柔不断で気の弱い人物としてのイメージがふいによぎってしまいました。
思いがけないところで名前を目にするものです。
歴史を感じますね。
もう400年もの昔の話です。
常寂光寺 境内の至る所から京都の街並みが
常寂光寺は高い所にあるため、境内の至る所から嵯峨野の風景が眺められます。
また、遠くには京都の街並みも…
この写真は妙見堂の前の展望台からの風景です。
多宝塔の上にはもっと高い展望台があり、絶景です。
青々とした新緑が眼下に広がり、
その向こうには白く煙る街並みが。
この日は5月の終わりなのに気温が高い1日でしたが、
展望台に立って、景色を眺めていると、
時折さあっと涼しい風が吹いてすごくいい気持でした。
・・写真撮るの忘れたのがざんねんorz
苔むす 末吉坂
帰りは、参道の石段ではなく、
脇の坂にある石段を下って行きました。
末吉坂という名前がついているそうです。
(この写真は降りきったところを振り返って撮ったもの。)
斜面の苔が本当に美しい。
雨が降ったらもっときれいかも…。
この常寂光寺、梅雨の時期に来ても
風情があって味わい深いお寺です。
大雨でなく、しとしと雨くらいなら、
訪れてみると良いですよ。
常寂光寺の御朱印
御朱印は最初に入った受付でいただきました。
書置きのものに、日付を入れるタイプです。
常寂光寺のアクセス方法、拝観料などの情報
常寂光寺は、奥嵯峨の日蓮宗のお寺です。
京都駅からのバスでのアクセスは、
京都市営バス 28系統嵐山・大覚寺行(京都駅前D3乗り場)で、
「嵯峨小学校前」下車(京都駅から50分)
バス停から歩いて15分です。
電車の場合は、JR嵯峨野線(32~33番ホーム)で、
嵯峨嵐山駅下車(京都駅から20分)
駅から歩いて20分です。
または、嵐電嵐山駅からだと徒歩25分です。
駅からもバス停からもちょっと歩きます。
他のお寺を巡りながら歩いて行くと意外に遠く感じません。
今回は、天龍寺から竹林の道へ行き、そこから歩いたので、
体感としては7,8分で着いた!という感じでした。
大きなお寺ではないので、
中をさーっと回るなら30分くらいあれば余裕です。
でも、せっかくなのでじっくりと景色を眺めたいですね。
1時間くらいかけても価値があると思います。
住所:京都市右京区嵯峨小倉山小倉町3
拝観料:中学生以上500円 小人200円
拝観時間:9:00~17:00
拝観所要時間:20~30分
最後に:二尊院と常寂光寺どっちがいいのか…
今回の旅では二尊院と常寂光寺と両方行き、
初夏の青もみじを堪能してきました。
二尊院と常寂光寺どっちがいいのか…と素朴な疑問があったんですが、
わたしはどちらかというと常寂光寺かな…。
山の斜面を石段で登り、上りきったところも、
うっそうと茂る青もみじが美しく。
二尊院もいいのですが、こちらの方がより、
緑に囲まれている感じがしました。