我が家の子供たちは、本が大好き。小さなころから、好きな本を手にしては夢中になって読んでました。たくさん読み聞かせもしました。
管理人自身がすごく本が好きで、どんなときでも本が常に手元にある状態。本の世界は、日常とは異なる世界で、そこで遊ぶのが子供のころの楽しみだったんですよ。

長女が生まれたとき、この子にもたくさん本を読んであげよう、そう思いました。今、2人がすごく本が好きなのは、赤ちゃんの頃から始めた読み聞かせのおかげだと思ってます。
そこで、せっかくなので、我が家のよみきかせについてまとめておこうかと。絵本をどう選んだのか、とか、どんな風に読み聞かせをしていたか、などなど、綴ります。

絵本のサブスク

絵本を一度にどさっと購入

長女が生まれた時、これからいっぱい絵本を読んであげたいと思っていました。だけど、読み聞かせをいつごろから始めて、どんな本を読んであげたらいいのか、正直言ってよくわからなかったんです。
私自身絵本が好きで、お給料が入るたびに少しずつ集めていたのですけど、ただ、私が好きなものを選んでるだけ。

そんな時に赤ちゃんの1カ月検診で病院の待合室で見つけた、1枚のパンフレット。それが、ほるぷこども図書館との出会いでした。
良い絵本がずらっと並んだ写真が載っていて、「すごーい。これいいかも」ってね。

その紙に書いてあった連絡先に電話をし、担当の方に家に来ていただいて、お話を聞いてみました。
絵本を読んであげるのはすごく大事なことですよ。お母さんやお父さんの声で、ひざにだいて読んであげることで、心も情緒も育つんです。とか(実は昔過ぎてあまり覚えてないw)

その中で印象に残ってるのは、「お母さんが趣味で選ぶんじゃなくて、専門家の目で選んだ質の高い本を読んであげるのが良い」ということ。
私が選ぶ本はどこか、かわいらしくて自分好みの本ばかりになってしまってまして。そうするとすごく偏っちゃうんですね。なるほど…。と。

そしてほるぷ子ども図書館のめだかコースの40冊を注文。もちろん、決して安い買い物ではなかったです。4万円くらいしたとおもう…。
出産祝いでいただいたお金を当てました。

でも、最初にそれだけの本をドカッと買ったことはすごくよかったと思ってます。
たくさんの絵本がある環境を自然と作れたから。1冊1冊増やしていく方法よりもいいなと。

特に絵本が一冊もない家庭には、かなりおすすめな方法だと思うんですよ。

絵本の読み聞かせはいつから始めたのか?


そんな風にして我が家にほるぷの絵本が届いたのが、長女が4か月、こちらの行動に対して、ニコッと笑うようになったころです。
赤ちゃんでも、本を読んであげるとちゃんとわかるのよ、という、ほるぷの方の話を参考にして、届いたらすぐに読み始めました。

とはいえ、赤ちゃんに絵本なんてホントにわかるのかなぁ・・・。と、半信半疑でした。

はじめて読んだ絵本は「いないいないばあ」です。(まつたにみよこ・文 瀬川康夫・絵)
くまさん、ねこさん、こんこんぎつね、ねずみ・・・。がページをめくるといないいないばあ。って、結構有名な本ですね。

寝転がっている長女の横で本を開いて見せながら、ゆっくり読んでページをめくりました。
もちろんはじめは、無反応・・・。きょとんとしています。読んでも張り合いがないというか…。やっぱちょっと早いんじゃないかと思ったものです。

けれど2、3日後に「のんちゃんがいないいないばあ」のページでにこ~っ。ああ!反応した!
うれしくてうれしくて、何度も何度も読んであげたのを思い出します。

以来、1日に1回はいないいないばあタイム。5ヶ月ころになると、1冊読み終えると泣き、再び読むとゴキゲンになるほど、絵本が大好きになりました。赤ちゃんもちゃんと絵本を楽しめるんですね。

赤ちゃんの絵本というと、輪郭がはっきりしていて、サンリオキャラクターのようなかわいらしさを持つ絵本を思い浮かべがちです。

でも、絵は色彩がはっきりしてるものが好きだと思ったらそうとも限らず、案外、精密に描かれたものも喜んで見てくれるんです。意外でした。
いないいないばあも、正直言って絵が地味ですしね。のんちゃんの絵、今見て思ったけど、日本昔話に出てくる田舎のわらし、みたい(笑)

赤ちゃんのころは、とにかく、文章が1行程度で、リズムのあるもの、生活に密着したものが好きでした。


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読み聞かせの方法は?こころがけていたこと5つ

我が家が心がけていたのはこの5点。

1.「読んで」と言われたら、「いいよ!」と読んであげる。
すぐ読めないときは「ちょっと待って」と断り、でも、かならず手が空いたら読んであげる
タイトル、作者名、出版社を読む。
2.本題に入る前のページ、最後のページ、裏表紙までしっかりめくる。そうすると、絵とタイトルと作家さん、出版社までが印象に残る。
本屋で本を選ぶとき「この作家さんの本好き」「〇〇出版の本っていいよね」とか、言うようになります。
3.書いてあるとおりに読む。
せっかく、作家さんが選りすぐった言葉で語っているのだもの、余計なことは言わないに限るよね。聞かれない限り、注釈は入れません。
4.読み終わっても「おもしろかった?」などと野暮なことは聞かない。
どうだった?おもしろかった?どんな話だった?なんて聞かれることほど、子どもからみてめんどくさいことはない。
ましてや、読書感想文の練習に感想をまとめさせるとか…つまらなすぎる。
5.パパもママも、お姉ちゃんも読み聞かせする
みんなで子育て、みんなで楽しみたいし、思い出を共有したい。
だから、読み聞かせはママの仕事でしょー!っていうふうにはしませんでした。
特にパパに読んでもらうのってうれしかったみたいです。長女が次女に「読んで」と言われて読んであげてる姿もほほえましかった!

読み聞かせの本はどこでどうやって買うか

最初の40冊はほるぷ子ども図書館でした。そのままほるぷでまとめて進級していこうかと思いましたが、正直言って何万円かかけてどさっと買うのは、難しいんです^^;

ほるぷのリストを参考に自分で買うのもアリかなとは思ったけど、ついつい自分のフィルターを通してしまう危険を感じてました。

絵本を買うときに弊害(?)となることといえば、

  • 買う人に好きな絵本作家がいること。
  • 絵本の内容を吟味してしまうこと。
  • 大人から見て好ましいものを選んでしまうこと。
  • かわいらしい絵本を選んでしまうこと。

ですね。私の場合、本が好きすぎてついつい偏ってしまうわけです。それじゃ、結局子どもたちが出会う絵本に制限を設けてしまうことになりますしね。

やっぱり、「プロの厳しい目」で選ばれた絵本を、有無を言わさず届けてほしいわ。月賦とか定期購入はないものかと。

正直言って、本屋さんの子供の本スペースって残念すぎるんですよね。テレビキャラクターや、サンリオ、ディズニーなどのキャラクターが日本の神話を演じてるのとか。
ピアノの鍵盤を押すとぷーっとなるとかw 良い絵本のスペースがほとんどない。少子化の影響もあったのか、本屋さん的にも売れない絵本を大量においておくのはつらかったのか…。
いつもがっかりしちゃう。

メルヘンハウスブッククラブを頼んでみる

そんな時に市の子育て教室で見つけたのがメルヘンハウスの定期コースのパンフレットでした。名古屋にある子供の本専門店、なのだそう。
ゴリラが飛行機に乗ってるイラストがなんともユーモラス。いいモノ見つけた!!と。

さっそく申し込んで3歳から始めました。
「こどものなまえで絵本が毎月とどく」ってのは、なかなか楽しい体験だったみたいですよ。

そろそろ絵本が届くよ、という時期が来ると毎日郵便受けを覗いて「ごりらさんの絵本まだかな」と楽しみにする姿が見られまして。
新たに届いた絵本は子どもにとっても新鮮です。手に取る姿もうれしそう。

読んで読んでといわれると私もうれしくなったものです。

私だったら絶対選ばないな、というような絵本が届くことも多々あるのですが、
そういう本に限って意外にも子どもが気に入ってしまうんですよ。へぇ、こういうの好きなんだ!って。

私の絵本の世界もまた広がります。ブッククラブは、会報が読めるのも大人にとっては楽しい利点です。

☆メルヘンハウスブッククラブは、2018年3月31日に閉店しました。
1度だけ名古屋の店舗まで足を運んだことがあります。

こどもたちへの愛にあふれた素敵な本屋さんでした。
ブッククラブという配本システムに初めて出会えたメルヘンハウスさん。
とても感謝しています。



童話館ブッククラブに変更


1年ほどメルヘンハウスの配本を受けていたのですが、歯医者さんで童話館ブッククラブのパンフレットを発見します。
こちらは長崎にある絵本専門店でした。ちょっとだけリストに載ってる本を見ると、私も見たことのないものがちらほら。

どうやら童話館は、自前の出版社「童話館出版」を持っていて、絶版となった良い本を復刻させたり、日本では発売にならない良書を翻訳したりしているというのです。新しい絵本に出会えるチャンスかも!と。
そこで、メルヘンハウスを止めて、2~3歳の「大きいいちごコース」を取ることに。メルヘンハウスも良かったんですけど、出版社を持っている童話館の魅力についつられw
「これからはゴリラさんじゃなくて、ぞうさんから絵本が届くからね」と娘に言いました。

infomation




そのままずーっと童話館ブッククラブを取り続けています。1人2冊なので、多い時は1か月に4冊もの新しい本が家に届いてましたよ。今は長女は高校生で、すでにブッククラブは卒業しちゃってて、次女に2冊届きます。


2017年の今年は、ブッククラブ最後の年になるようです。この前、「大きいジュニアコース」の配本リストが届きました。

”ついに童話館ブッククラブの最終コースに到達されましたね。このコースの配本が終わると童話館ブッククラブを卒業です”の一言が。しみじみ「いい本をいっぱい届けてもらってきたなぁ」と感慨深く読みました。

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絵本の読み聞かせの効果は…

私にとって子供に本を読んであげることは、心育てと趣味の両方でした。読み聞かせに学習効果を求めていたわけじゃないです。
本を読んであげたら国語が得意になるとか、頭が良くなる、とかそういうのを期待したら、楽しくなくなっちゃうから…。

でも、考えてみるならば、こんな効果があったのでは?ということを挙げてみます。

●集中力がつく。

たとえ読み終わるのに30分掛かるような本でも、じぃっと聞いているわけです。
相当な集中力がついていると思います。

大きくなった今でも好きなことをやり始めたときの没頭ぶりはすごいので、絵本を読んであげたのが良かったかしらと…。

●思いがけない発想をする

富士山のてっぺんが雲の上に出ている様子を見てびっくりしてる。
なにかと思ったら「富士山が飛んでる!!!」あ~、なるほど。

●「〇〇ちゃんて表現が豊かよね」とよく言われるようになった。

友人に指摘された長女の面白表現。
足が汚れて洗ったあと、芝生の上を歩いて「草のタオルだよ」
ブランコをゆすると「もっともっと、空たかく!」

そして、面白いなと思うのが、長女と次女では同じ絵本を読んでも見ているところが違うということ。

長女は主に絵を見ていたようです。絵本のどこが面白い?と聞いたら、絵が動くところ!と言ったのには驚いた。
静止しているはずの絵が、物語に合わせて動いて見えてたということでしょうか?こどもの行間と絵の間を読む力はすごい。

そのまま、長女は美術の道へ進んでしまいました。

次女は、とにかく動物が出てくる話が大好きで。本からさまざまな知識を吸収していたみたいです。
将来の夢は…獣医さんだってw

たまたまかもしれないけど、反応の違いが面白い。学習効果、とも言えるかしら?

絵本のサブスク

まとめ

おすすめの絵本とかも書こうかなと思ったけど、長くなっちゃったのでそれはまたの機会に。

たくさんの本との出会いの始まりになったほるぷ図書館。購入の時に、ほるぷの方がこう言いました。

「この40冊がきっかけで、どんどん子どもの絵本の世界がふくらむよ。
たぶん、これだけじゃすまないよ、気づいたときには、この何倍もの絵本に出会うことになるんだから」

まったくそのとおりでした。
今現在、長女と次女が出会った絵本、物語は、いったい何冊あるのでしょう。

自宅にあるものをざっと数えると700冊ほどありました(汗)
図書館で借りたもの、幼稚園で借りたもの、小学校で借りたもの、その他もろもろを含めると優に1000冊を超えています。

そのすべての内容がこころにインプットされてる様子で、ふとした会話や遊びの中に見え隠れするのでおもしろいものです。

先日、長女と一緒に大きめの本屋に行ったときに、絵本コーナーに立ち寄りました。
我が家にある懐かしい絵本がいろいろ並んでて、手に取っては思い出話。

本を通して物語と思い出を共有できていること。これも絵本の読み聞かせのよいところかもなーと。

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