4月も半ばごろになって「京都の桜を見たいけれど、まだ間に合うかしら」そんなときでも、京都には素敵な桜名所があります。
京都の遅咲きの桜が咲く場所についてまとめます。見頃の時期やアクセス方法などの情報と、当サイト管理人の准凪の独断で決めた?おすすめ鑑賞コースも。
この記事でお伝えしたいこと
仁和寺の御室桜~背の低い桜が有名
京都の遅咲きの桜の中でもっとも有名な桜の一つが「仁和寺の御室桜」です。
きぬかけの道に面した大きな仁王門(重要文化財)をくぐり、広い参道を歩いて行くと次に見えてくるのが中門です。
その西側に広がる背の低い桜の並木が「御室桜」。背が低いので、思いがけないほど近くで花を見られるんですよ。
訪れる人が多く、御室桜の見頃の時期には、平日でも混雑しています。
追記:2018年は、全国的に桜の開花が早く、
遅咲きの仁和寺も、4月5日にすでに満開となっています。
例年の開花時期:4月の10日~13日ごろ
見ごろ:満開を迎えるのは15日~19日ごろです。
気温によっても毎年異なるので、仁和寺のホームページを要チェック。
住所:京都市右京区御室大内33
アクセス方法:京都駅からは 京都市営バス 26系統 御室仁和寺・山越行で45分くらいの「御室仁和寺」下車。目の前。D3乗り場です。
嵐山散策の後ならば、嵐電(京福電鉄)がおすすめ。帷子ノ辻で、北野線に乗り換えます。御室仁和寺駅で降りて徒歩3分ほど。
蓮華寺は仁和寺から歩いて行ける静かな桜名所
仁和寺の東側にあるのが蓮華寺です。
御室桜を見る人でにぎわう仁和寺から離れて、穏やかな時間を過ごしせます。
意外に人があまり訪れないようす。
豪華に咲き乱れる桜という感じではなく、石仏と共に静かに咲く遅咲き桜が見られます。
弱手女(タオヤメ)という種類で、八重咲きの桜です。
開花時期:4月の10日~13日ごろ
見ごろ:満開を迎えるのは15日~19日ごろ。
住所:京都市右京区御室大内20
アクセス方法:仁和寺と同じく。バスの最寄駅は「御室仁和寺」。京福電鉄なら、御室仁和寺駅で降ります。
雨宝院は遅咲き桜と椿を愛でる
雨宝院は別名西陣聖天宮といい、弘法大師が病気の治癒を祈って建てた小さな寺院です。
狭い境内がたくさんの桜で埋め尽くされるような、隠れた桜の名所。
ほとんどの桜が、他の桜スポットのソメイヨシノが散り始めたころに見頃を迎える遅咲きの桜です。
その上、椿も同じ時期に見頃なので、うすもも色のさまざまな桜と真っ赤な椿を楽しめるのも魅力的。
木の根元からたくさんの花をつける「歓喜桜」「観音桜」、1つの花にたくさんの花弁が付く八重桜の「松月桜」など、種類も豊富。
希少な御衣黄も見られます。桜には珍しい、黄緑色の花が咲くんですよ。
開花時期:4月の5日ごろ
見ごろ:4月の16日前後から1週間
住所:京都市上京区上立売通浄福寺東入聖天町9−3
アクセス方法:京都駅から、京都市営バス9系統 二条城・西賀茂車庫行で「堀切今出川」下車 徒歩10分。
または、「堀川今出川」バス停で、市バス59系統 金閣寺・竜安寺・広沢池行に乗って、「今出川浄福寺」で降りて徒歩5分、という方法も。
(乗り換えるより、堀切今出川バス停から歩いた方が早く着く場合があります)
電車で行くなら、地下鉄烏丸線で「今出川」駅下車、徒歩15分ほど。
二尊院の普賢象(ふげんぞう)桜
天台宗山門派の寺院である二尊院。
釈迦如来と阿弥陀如来の二尊がお祀りされていることから『二尊院』と呼ばれていますが、
正式には小倉山二尊教院華台寺というのだそうです。
枝垂れ桜も有名ですが、二尊院と言えば見逃せないのが、普賢象(ふげんぞう)桜です。
4月の18日前後に一番の見ごろを迎えます。
一つの花に130枚もの花びらが付く桜です。
元々、二尊院に咲いていた親木は枯れてしまったそうで、
今は、代を継いだ木が咲いています。
4月の中旬から下旬に咲き始めて、5月の始めまで咲いているので、
じっくりと楽しめます。
ちょっと赤みを帯びたかわいらしい花ですよ。
残念ながら、二尊院の普賢象桜の写真が今ないので、イメージ写真です。
こういう感じで、1つの花に幾重にも花弁が重なる桜です。
次回訪れたときに撮影してきますね(^^)
開花時期:4月の13日ごろ
見ごろ:満開を迎えるのは20日前後。
住所:京都市右京区嵯峨二尊院門前長神町27
アクセス方法:京都駅から、電車で行くならJR嵯峨野線で「嵯峨嵐山」駅下車。徒歩20分。(駅からはタクシーがおすすめ^;)
バスは、京都市営バス 28系統 嵐山・大覚寺行で、「嵯峨釈迦堂前」下車 徒歩10分。
上賀茂神社の賀茂桜
上賀茂神社は、3月中旬から5月まで、境内のいたるところで桜が咲き誇る、京都有数の桜の名所です。
3月下旬に咲く白い「御所桜」や、やや遅咲きの紅枝垂桜で、紅色の花をつける「斎王桜」で有名です。(この写真は、斎王桜です。)
その花が満開を過ぎたころ、さらに遅咲きで咲き始めるのが「賀茂桜」です。
本殿前の楼門のところに咲きます。赤い楼門に淡い桃色の賀茂桜が映えて見事!
追記:2018年4月5日 斎王桜は見頃。
例年の見ごろ:満開を迎えるのは15日前後。
住所:京都市北区上賀茂本山339
アクセス方法:京都駅からは、京都市営バス 9系統 二条城・西賀茂車庫行で、「上賀茂御薗橋」下車 徒歩3分。
善峯寺(よしみねでら)は山桜・ぼたん桜の見ごろが4月下旬
徳川綱吉の生母、桂昌院ゆかりの善峯寺。多くの桜が長く楽しめるお寺としても親しまれています。
桂昌院お手植えの枝垂れ桜が有名で、見頃は4月の8日ごろから1週間とのことです。
それから白山社周辺の桜あじさいの桜が4月12日前後、と、薬師堂周辺では、4月14日ごろ、だんだんと見ごろを迎えて行きます。
一番遅咲きのを迎えるのは多宝塔北にあるぼたん桜。2017年は4月23日ごろが見ごろの予想です。
善峯寺の公式ツイッターで、桜の開花情報がつぶやかれるので、参考にどうぞ。
Tweets by yoshimine1029
開花時期:3月の31日ごろから、徐々に
見ごろ:枝垂れ桜の満開を迎えるのは4月8日ごろ。ぼたん桜は4月23日です。
住所:京都市西京区大原野小塩町1372
アクセス方法:京都駅からJR東海道山陽本線各停 須磨行(4番ホーム)にて、「向日町」下車(京都駅から7分)
⇒阪急バス66番系統 善峯寺行きに乗り換え、終点「善峯寺」下車(バスで30分ほど) 徒歩8分
遅咲き桜を見にいく!おすすめコース(管理人准凪の)
ここでご紹介した遅咲き桜のスポットは結構広範囲ですし、特に善峯寺はかなり離れています。
すべてを1日で回るのは難しいかなと。1つ1つの場所の桜をじっくり楽しめなくてはもったいないです。
効率が良いのは、京都から嵯峨野線で嵯峨嵐山駅へ行き、
徒歩で「二尊院」、その後嵐電にて、「仁和寺」「蓮華寺」を回り、時間があれば「雨宝院」へ足を延ばすというルートです。
京都駅⇒嵯峨野線で嵯峨嵐山駅⇒二尊院(徒歩20分、もしくはタクシー)⇒嵐電嵐山本線「嵐山駅」⇒「帷子ノ辻」で北野線に乗り換え⇒「仁和寺」下車。仁和寺、蓮華寺を徒歩で回る。
ここまでのルートで、半日くらい。
さらに「雨宝院」へ行くには、嵐電北野線「仁和寺」⇒「北野白梅町」下車
⇒京都市営バス203系統 銀閣寺道,祇園(京都府)方面行きに乗り、「今出川浄福寺」下車 徒歩6分で到着です。
帰りは、今出川大宮バス停(今出川浄福寺バス停から徒歩5分)京都市営バス101系統 京都駅前行 京都駅行のバスに乗り京都駅へ戻ります。
上賀茂神社や善峯寺はべつの日に行くと良いと思います。
まとめ
京都の遅咲きの桜についてまとめました。ちょっとアクセスしにくかったり、見逃しがちな場所もありますので、googleマップなどで確認してから行ってみるといいですよ。
京都というところは本当に、四季折々、さまざまな花が楽しめていいところですね。
桜も3月中旬から5月まで、いろいろなところで見られます。ちょっと遅れたかも?と思っても、あきらめずに探すと、遅咲きの桜もあるんですから。