大学中退 
この夏、娘は大学を中退することになりました。
新たに、専門学校を受験し直す、という選択をしたのです。

それを聞いたときの親としての思いは、複雑なものでした。

今回は、大学を中退して新しい道を選びたいと言った子供に対して親として考えたこと、
次へのステップのために行ったことを記しておきたいと思います。

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大学の教授からの1本の電話

7月も半ばを過ぎたころ、娘の通っている大学の学科の教授から、
うちに一本の電話がかかってきました。

教授から電話がかかってくるとは、なにごと!?と。
かなり焦りつつ話を聞きました。

「実は娘さん、6月から必修の講義に欠席が続いておりまして。
このままでは、成績が付けられません。

なんとか学校に来るようにお母様からも促していただけないでしょうか。」
という内容でした

必修の科目は実技科目で、作品を仕上げて提出しなければならないのに出来ていない様子。
そう言えば、5月ごろ、長女が
「絵が描けない。描きたくない。全然進まない。1分毎に帰りたくなる。」というラインが来たんですよ。

絵が描けないなんて、今まで一度も言ったことがない子です。
描くなと言っても、息をするように絵を描いていた娘から、こんな言葉が出てきたのには驚きました。

その時は、
「せっかく大学で学んでいるんだから、そんなこと言わずに意欲を持って取り組んでみれば?」
というような返事を返した記憶があります。

思えばあのころから何かもがいていたのかもしれません。

大学の教授から電話がかかってきた時点で、時すでに遅しでした。
娘の中で、大学を辞める方向に気持ちがかなり傾いていたようです。

大学を辞めたい その理由

娘が大学を辞めたい理由は、
「今、大学で学んでいることと、自分が描きたいことが全くの逆」
「将来、就職してしたい仕事と、今の大学での学びがつながらない」
「このまま、ここにいても、未来が見えない」

何のために学んでいるのか、
大学に行くことと、のつじつまが合わなくなってきている、ということのようでした。

ただ、嫌だから辞めたいのではなくて、
本当にやりたいことを、本気で学び直したいのだと

大学中退は甘えなのか…親としての思い

受験をして入った大学なのに、辞めたい?
中退ってこと?ありえない。

これからどうするの…。

やりたいことだけやってればよいわけじゃない。
社会に出れば、やりたくないことだってたくさんある。

今、やりたくないからって、それは逃げなのでは?
途中で辞めるなんて、良くないよ。

初めて聞いたとき、私の心の中をこんな気持ちが渦巻きました。

親として、当然の思いです。

たぶん
「辞めたいの?そう、いいよ。」
と、すぐに受け入れられる親はいないでしょう。

今の大学で、学科を変えて通い続けて卒業するという道もあるよね。
違ったなら、大学を卒業してから、もう一度やってみたらいいじゃない。

それが、最初の正直な気持ちでした。

でも、娘の色々な思いを聞いているうちに、
ああ、もう、今の環境では無理なのだなということがじわじわとわかってきました。

大学中退なんて!
途中で投げ出すのは甘えだよね。

と、ばっさり切り捨てることが出来なくなってしまったんです。

長い人生の中のたったの4年間。
だけど、一番、いろいろと学びたい時間。

完全に違う、と思っていることを、
自分をだましながら続けて行くのは、逆に無駄な時間となってしまうかも。

今、無理してでも、大学に残っても
これから先、どこかのタイミングで、また、同じ気持ちを抱く可能性もある。

高校を卒業して就職するまでの数年間。
最後の自由にできる時間と言えるかもしれません。

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贅沢な話かもしれないけれど、一番やりたい事に時間を使ってほしい。

長い人生の中で、少し遠回りをすることになったけれど、
新しい環境でまた、学び直しても良い。

自称画家になりたくない、就職は絶対にしたいと以前から言っていた長女です。
親ができることは、信じて、応援してあげること(と、学費を出すこと(笑))だけだな。

そんな風に思えるようになりました。

新たな道…専門学校の再受験に向けて

学びたいことが学べる上に、
就職についてもケアがしっかりしている専門学校を探しました。

そこは、私もお手伝いして、良さそうな学校をピックアップ。

長女は通いたい学校のオープンキャンパスに申込み、雰囲気を確かめ、
実際に、受験の相談も受けてきました。

大学中退であっても、受けることが出来ますし、
そう言う人もたくさんいる、というのが心強かったです。

ちょうどAO入試の後期の申し込みが始まった時期でした。
話を聞いて、納得して、エントリーして受験となります。

大学2年の7月に大学を辞めるという話が出たのですが、
時期が良かった、という気もします。

良かった、と言ってしまうのも何なのですが、
7月に大学を辞めることを決めたために、すぐに専門学校の入試への切り替えが出来ました。

専門学校の体験入学や、オープンキャンパス、
AO入試にちょうど間に合う時期だったので。

来年1年間、どこにも所属しないまま過ごすより、
今年のうちに進路を決め、残りの時間はその準備に充てられたのが幸運でした。

大学は除籍ではなく、しっかり辞める(?)こと

大学は、成績もつかずに、このまま行かない状態が続くと、
教授会議によって、除籍という処分になります。

除籍と言うことは、この大学に通っていた1年と3ヶ月が、”なかったこと”になるということ。
履歴書に、〇〇大学 退学、と書くことができません。

新たに専門学校に通ったとしても、空白の2年間が出来てしまいます。

就職のときにこの2年間は何をしていたのですか?と聞かれると答えようがないのです。
大学に通っていたけど、途中で投げ出した、
人に迷惑をかける、手続きもできない人間、とみなされて、不利となる、と教授からも言われました。

ちゃんと手続きを踏んで退学し、専門学校に通っていれば、
「やるべきことを見つけたから、一からやり直した。」と言えます。

なので、もし、やむなく途中で大学を辞めるなら、
きちんと退学届を出し、教授会で了承してもらうこと。

何月何日付で退学、ということを残すのが大事です。

引越しについて

今住んでいるところから、新たに通う専門学校までは、
バスと電車を乗り継いで40分以上かかります。

その為、引越しが必要となりました。

現在住んでいるマンションの更新をしない、何月に退去する、
ということを管理人に伝え、必要な手続きを取ります。

引越し先は、専門学校から徒歩圏内の学生マンションに決まりそうです。

引越しのときは、学生の1人暮らし用の引越しプランとオプションプランを利用して、
運べないものは、家族で車を出して運ぶ、という方向で検討中です。

実際に引っ越したら、その時の様子をまたブログに書いて記録しておこうかなと思っています。

最後に:今までやってきたことにムダは無い

まさか、自分の子供が大学を辞める日が来るなんて、思いもよらなかったです。
入学した大学で4年間過ごし、袴を着て卒業する、というのを普通に考えていました。

それだけに、辞める辞めないという時期は親にとってはとてもつらかったです。
夜も眠れない日が続きました。

でも、こうして、新たな進路を得た今。
スッキリして心から応援したいという気持ちです。

それに、高校、大学の1年ちょっとの間に学んだことは一つも無駄がありません。

鉛筆デッサン、着彩、コラージュ、などなど、さまざまな基礎を学んできたので、
狂いのない絵が描けるようになっています。

これからは、基礎力の上に、表現力を身に付ける時期かな。
どんな絵が描けるようになるのか、今から楽しみです。

将来のことも。
親としても夢を一緒に見つつ、見守っていきたいです。

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